外貨預金をすると、日本円で預金する場合と比較して、さまざまなメリットを享受できます。一方で、デメリットやリスク、注意点も知っておかなければなりません。初心者が押さえておきたい外貨預金の知識を幅広く解説し、よくある失敗例を紹介します。
そもそも外貨預金とは
外貨預金とは、日本円以外の外国の通貨で預金することをいいます。代表的な外国の通貨としては、アメリカのドル、ヨーロッパのユーロ、イギリスのポンドなどが挙げられます。
低金利が続く日本で、「預金してもほとんど利息がもらえない」という不満を持つ人は多いはずです。外貨預金なら、預金でありながら日本円の預金よりはるかに高い利息を受け取れる可能性があります。
また、預金であるため、株式や債券と比べて「外貨預金なら始めやすい」と感じる人も多いのではないでしょうか。
初心者必見!外貨預金の3つのメリット
初心者がまず押さえておくべき外貨預金の3つのメリットについてわかりやすく解説します。
外貨預金のメリット①金利が高い
超低金利が続く日本では、預金にお金を預けても利息をほとんど受け取れません。しかし、世界を見渡せば、金利の高い国はたくさんあります。外貨預金をすることで、高い金利で計算された利息を受け取ることができます。
参考として、メガバンクの円預金利率と米ドル預金利率を比較します。
円預金利率 | 米ドル預金利率 | |
三菱UFJ銀行 | 0.001% | 0.10% |
三井住友銀行 | 0.001% | 0.10% |
みずほ銀行 | 0.001% | 0.10% |
日本円の預金利率0.001%では、1年間100万円を預けて受け取れる利息はたったの10円です。1,000万円を預けたとしても、利息は100円しか貰えません。
一方、米ドルの預金利率0.1%で計算すると、1年間100万円を預けると利息は1,000円受け取れます。1,000万円を預けたとしたら、利息は1万円です。
10年1,000万円を日本円で預金に預けた場合と、米ドルで預金に預けた場合を比較すると、9万9,000円、50年では49万5,000円もの差が開くのです。
外貨預金のメリット②為替差益が得られる
外貨預金する際には、日本円を外貨に換えて預けることになります。その際には、為替レート(為替相場)を使っていくら分、円を外貨に交換できるか計算します。為替レートとは、異なる国の通貨を交換する時の交換比率のことを指し、例えば「1ドル=100円」のレートであれば、100円で1ドルを交換できるということです。
為替レートは常に変動しています。ニュースなどで「今日の為替相場は1ドル99円で……」といった報道を耳にしたことがあるでしょう。
そのため、外貨預金する際は為替レートが常に変動していることを意識し、有利なタイミングで日本円を外貨に換える必要があります。また、交換した外貨を有利なタイミングで円に戻すことにより、為替差益を得ることができます。
<為替差益を得るためのイメージ>
手元資金:100万円
【買い】
1ドル=100円 で 100万円をドルに交換 →1万ドル
【売り】
1ドル=110円 で 1万円ドルを円に交換 →110万円 ⇒為替差益 10万円
このように、「1ドル=100円」のタイミングで、100万円を米ドルに換えると、1万ドルです。その後1万ドルを保有し続け、「1ドル=110円」になったタイミングで日本円に戻せば、1万ドルは110万円になります。つまり、10万円の為替差益が発生するのです。
コツは、「1ドル=90円」など円高のタイミングで日本円を外貨に換え、「1ドル=110円」など円安のタイミングで外貨を日本円に換えることです。
外貨預金のメリット③インフレへのリスクヘッジになる
インフレとは、物価が上昇する現象のことです。もしも100円で買えていた商品が、物価上昇によって200円を払わないと買えなくなったとします。そうすると、手元にある現金の価値は半分になったことになります。つまりインフレになると物の価値が上がる分、現金の価値が下がります。
仮に1,000万円を預金していたとしても、インフレによって物価が2倍になれば、1,000万円は500万円の価値しか持たなくなってしまうのです。
そのため、外貨預金をすることはインフレのリスクヘッジとして効果的です。日本がインフレになった場合、円の価値は下がりますが、一方で外貨の価値は上がります。その際、円と外貨のどちらも保有していれば、相殺効果を発揮することになり、結果として円と外貨の分散投資がインフレヘッジの役目を果たします。
初心者必見!外貨預金の3つのデメリット
高い利息を受け取れる、インフレのリスクヘッジになるなどメリットの多い外貨預金ですが、当然デメリットもあります。デメリットも知ったうえで投資判断をすることが大切です。
外貨預金のデメリット①為替差損が発生する可能性がある
外貨預金のメリットとして、為替差益についてお伝えしました。しかし、為替レートを正確に予想することはできません。予想と逆の動きをすれば、為替差損が発生してしまう可能性があります。
<為替差損になる際のイメージ>
手元資金:100万円
【買い】
1ドル=100円 で 100万円をドルに交換 →1万ドル
【売り】
1ドル=90円 で 1万円ドルを円に交換 →90万円 ⇒為替差損 ▲ 10万円
このように「1ドル=100円」のタイミングで、100万円を米ドルに換えると、1万ドルです。その後、円安になるのを待ってみたものの、円高の傾向が進む一方です。結局、「1ドル=90円」のタイミングで米ドルを日本円に戻したため、90万円しか受け取れませんでした。
この場合、10万円の為替差損が発生したことになります。外貨預金をする以上、為替差損が出るリスクは、知っておかなければなりません。
円高、円安といったニュースを何となくでも耳に入れ、外貨預金を始めるタイミング・外貨を日本円に換えるタイミングを見計らうことが大切です。
外貨預金のデメリット②ペイオフの対象にならない
ペイオフ(預金保護)とは、銀行が破たんした場合も、一定金額までなら保証される仕組みのことです。日本の銀行は、預金保険機構と契約し、預金保険機構に保険料を払っています。そのため、万一銀行が破たんした場合も、預金保険機構から預金者に保険金が支払われることになっていて、預金者は一定金額以内であれば損をすることはありません。
ペイオフの対象として保護されるのは、1金融機関1預金者あたり1,000万円までです。つまり、A銀行に1,000万円、B銀行に1,000万円預けている場合、どちらの銀行が破たんしたとしても、資産2,000万円が失われることはありません。
しかし、外貨預金はペイオフの対象外とされています。そのため、銀行が破たんした場合は元本が保障されません。外貨預金をする以上、銀行が破たんしないかどうかには気を配っておく必要があります。
外貨預金のデメリット③為替手数料がかかる
外貨預金する場合、日本円を外貨に換える時と、外貨を日本円に戻す時に為替手数料が発生します。為替手数料は銀行や通貨によって異なります。そのため、銀行や通貨を選ぶ時は、為替手数料を忘れずチェックし、できるだけ手数料が安いところで交換すると有利です。
ただし、為替手数料の安い銀行を選んでも、銀行が破たんしてしまっては意味がありません。為替手数料や安全性など多角的に考えることが大切です。
外貨預金の種類は2つ!初心者に安心なのは?
外貨預金には、「外貨普通預金」と「外貨定期預金」の主に2つがあります。また、外貨定期預金を積み立てで購入できる銀行もあります。
長期間預け入れて高金利の利息を受け取りたいなら、外貨定期預金が適しています。預け入れ期間は、1週間・1ヵ月・半年・1年・3年などさまざまです。銀行によって預け入れ期間の設定は異なるため、よく確認してから口座開設しましょう。
また、外貨定期預金を積立購入できるプランもあります。初心者の場合、為替レートを意識しすぎて、いつ外貨預金を始めていいか分からなくなることが多々あります。しかし、毎月少額を徐々に積み立てていくことで、為替レートの影響を抑えることができます。
外貨預金をするなら知っておきたい税金の仕組み
資産運用で得られた運用益には、給与所得と同じように所得税・住民税がかかります。外貨預金で得られる運用益は、利息と為替差益の2つです。
所得 | 確定申告 | 税率 | |
利息 | 利子所得 | 不要 | 所得税率15.315%、住民税率5% |
為替差益 | 雑所得 | 必要 | 所得税率5%~45%(所得による)、住民税率約10% |
利息に対しては、源泉分離課税が適用され、所得税15.315%、住民税5%の合計20.315%が利息から差し引かれます。自動的に税金が天引きされた金額が入金されるため、利息については確定申告をする必要はありません。
為替差益に対しては、総合課税が適用されます。そのため、給与所得などの他の所得と合算し、確定申告をしなければなりません。適用される所得税率は、給与など他の所得によって5%から最大45%まで変わります。
ただし、年収2,000万円以下で、為替差益や副業収入等の所得が年間20万円以下の場合、確定申告をする必要はありません。
他にも、為替差益でも予約レートがある場合は確定申告が不要だったり、利息でも海外金融機関の場合は確定申告が必要だったりと、個別の判断が必要なケースもあります。不安な時は、銀行や税務署に相談することが大切です。
投資初心者は特に、税金の申告もれがないよう十分注意しましょう。
初心者の外貨預金のよくある失敗例
続いて、外貨預金の初心者が陥りがちな失敗を紹介します。
為替レートを全く意識していなかった
「外国の通貨を持っているのは何だかカッコイイ」「株式や債券と違って周りにやっている人が少ない」といった理由から、憧れを抱いて外貨預金を始めた20代前半のAさん。
Aさんは、お金を自由におろせなくなることに抵抗感があり、外貨普通預金を選びました。外貨預金には利息があると聞いていましたが、「預金」というぐらいだから危険性は低いだろうと、リスクを軽視していました。
外貨預金を始めたものの、特に意識することなく月日は流れ、ある日Aさんはお金がどうしても必要になったため、外貨預金を日本円に換金しました。すると、50万円預けていたはずなのに、45万円しか引き出せません。
Aさんが銀行に抗議したところ、為替変動リスクについて説明されました。Aさんが外貨預金を始めた時代はちょうど円安で、外貨を日本円に交換した時は円高だったのです。為替レートを全く意識していなかったAさんは、5万円を失う結果となりました。
為替レートを気にするあまり、外貨預金を始めるタイミングを見失ってしまっては意味がありませんが、為替レートを全く意識せずに日本円に換金するのは危険です。外貨預金をするなら、最低限、換金前に為替レートをきちんとチェックすることと、円高のときに外貨預金を円に換金せざるをえない事態にならないよう、あくまで「余裕資金」で運用することが大切です。
放置している間に元本割れ
20代後半のBさんは、そろそろ将来に備えて本格的に資産運用をしたいと考えるようになりました。さまざまな資産運用を検討した結果、Bさんは株式投資と外貨預金を始めることにしました。せっかくなら利息をたくさん受け取りたいと考え、外貨預金は高金利の新興国通貨を選択しました。
その後、株価の激しい値動きに振り回されつつも株式投資で少額の利益をあげることに成功し、ほっとしたBさんが外貨預金をチェックしたところ、日本円に換金すると元本割れの状態だと判明しました。Bさんが気づかぬうちに、為替レートが大きく動いていたのです。
Bさんとしては、攻めの株式投資、守りの外貨預金という考えでした。しかし、日本円の預金とは異なり、外貨預金では高い利息を受け取れる分、為替差損によって元本が割れるリスクがあります。Bさんは、外貨預金を放置しすぎた自らの過ちに気づきました。
特に新興国通貨は先進国通貨と比較し金利が高い反面、政治不安や経済動向が変動しやすく、為替レートも大きく変動します。新興国通貨を選ぶなら、海外情勢や国際ニュースに常々気を配っておく必要があります。
また、リスクを抑えたい場合は、米ドルやユーロ、豪ドルなど比較的安定した先進国通貨を選ぶのも1つの選択肢です。それでも、日本円と比較すると比べ物にならないほど高い利息を受け取れます。
積み重なっていた手数料
30代のCさんは、20代の頃から投資信託を購入していました。30代半ばとなり、他にも資産運用を始めたいと考え、学生時代から海外旅行が好きで、卒業後も海外に対する憧れがあったため、外貨預金に興味を持ちました。
外貨預金で得られる運用益は、利息と為替差益です。Cさんは最初、利息が高いことにメリットを感じ、外貨預金を始めたのですが、為替レートをチェックしていると、自然と「このタイミングで日本円に換金すれば、1万円もうかるな?」といった考えがよぎるようになりました。Cさんは為替レートを見て、円安になったら日本円に換金し、円高になったら再び外貨を購入しました。
いつしかCさんは、為替レートを日々チェックして換金するのが楽しみになっていました。しかし為替手数料は、日本円を外貨に換金する時にも、外貨を日本円に換金する時にも発生します。
為替手数料がかかることをほとんど意識していなかったCさんは、為替レートのチェックや情報収集に膨大な時間を費やしている割には、ほとんど運用益が上がっていないことに気づきました。
反省したCさんは、為替手数料を踏まえたうえで、どのぐらいの為替レートの変動で換金するかについて自分なりのルールを定め、落ち着いた運用を心がけるようになりました。
外貨預金では確かに為替差益を狙うことが可能ですが、為替を交換するたびに手数料がかかることは忘れてはいけません。為替を交換しすぎるとCさんのように手数料でせっかくの利益を失ってしまうことになりかねません。
税金の申告もれで大慌て
40代のDさんは学生の頃から、ニュースを見たり新聞を読んだりする習慣がありました。そのため、今までは特に実生活に活かすタイミングはなかったものの、円高・円安といった為替レートの動きも何となく頭に入っていました。仕事も安定しており、生活資金にも余裕が出てきたことから、Dさんは将来に備えて資産運用を始めたいと思うようになりました。いろいろ調べたところ、外貨預金に辿り着きます。
「外貨預金は自分に向いているかもしれない」と感じたDさんは、早速口座開設します。Dさんは数年のうちに、予想を上回る運用益をあげることに成功しました。
しかし、ある日税務署から封書が届きました。為替差益50万円の申告漏れを指摘する内容でした。Dさんは慌てて税金について調べ、利息の場合は税金が天引きされますが、為替差益については申告が必要だったと初めて知ります。
申告が遅くなると、遅延期間に応じて延滞税がかかります。また、悪意ある税金逃れだと判断された場合は、加算税などのペナルティの対象になることもあると知り、Dさんは大慌てで税金の申告を行いました。
金融機関が持つ情報は、税務署に共有されています。そのため、「このぐらいバレないだろう」「初心者だから許されるだろう」という考えは通用しません。あとから指摘すると、延滞税など余計な税金を支払う必要が出てくるため、忘れず申告をすることが大切です。
外貨預金を外貨で引き出せる?海外によく行くならこんな活用法も
海外での買い物というと、現金やクレジットカード、トラベラーズチェックが一般的でした。中でも海外での決済手段として人気があるのはクレジットカードですが、小さな露店では使えなかったり、チップの支払いに困ったりと使い勝手の悪さもありました。
しかし外貨預金をしていれば、プリペイドカードやデビットカードで、外貨預金から直接現地通貨を引き出すことが可能です(一部対応金融機関に限る)。そうすれば、現金が必要な際に困ることもなくなります。
日本円を現地や空港で両替した場合、外貨預金で外貨を購入するよりも高い手数料を上乗せされることがあります。また、事前にどのぐらい両替するかも悩みどころで、旅先で使い切れずに空港でやむなく物を購入した経験がある人も多いでしょう。
必要な金額を必要なタイミングで引き出せるのは、海外旅行が好きな人や、出張で海外に行くことが多い人にとって、大きなメリットといえそうです。決済で困ることがなくなれば、滞在中のストレスも大きく軽減されるでしょう。
プリペイドカードなら、事前に必要な金額をチャージするため、クレジットカードのようについ使い過ぎてしまう心配もありません。海外で散在しがちな人は1枚持っておくことをおすすめします。
外貨預金を海外で直接引き出せるサービスは、現在多くの銀行が提供しています。ただし、銀行によって微妙にサービス内容が異なるため、口座開設前によく確認することが大切です。また引き出す際に手数料が別途かかる場合もあるため注意が必要です。
外貨預金に向いている人は?
外貨預金に向いている人はどんな人でしょうか。
余裕資金がある人
外貨預金は円預金とは違い、使いたいタイミングですぐに下ろせるわけではありません。というのも、日本円に換金する必要があり、為替レートによっては為替差損が発生するリスクがあるためです。
どうしてもお金が必要なタイミングで、日本円の預金残高が底をついてしまうと、不利な為替レートで換金せざるを得ないかもしれません。
外貨預金をするなら、あくまで余裕資金で運用することが大切です。余裕資金で運用していれば、為替レートをチェックし、有利なタイミングで日本円に換金できるからです。
海外に関心のある人
為替レートは、その国の政治や経済動向が大きく影響します。金融政策や物価、有名な投資家の発言、テロなど、為替レートに影響を与える要因はさまざまです。
海外に関心のある人なら、国際ニュースから為替レートの変動を読めるようになるでしょう。そうすれば、外貨預金で為替差益を比較的狙いやすくなります。
海外旅行や海外出張が多い人
銀行にもよりますが、外貨預金をしていればカードで現地通貨をそのまま引き出すことが可能です。海外旅行や海外出張が多い人にとって、外貨預金は利便性の面でメリットが大きいといえます。
米ドルやユーロなどは使える範囲が広いため、海外に行く機会が多い人にとって保有していて損はないでしょう。
外貨預金に向いていない人
では、外貨預金に向いていない人はどんな人でしょうか。
お金に余裕のない人
外貨預金は為替レートによっては為替差損が発生してしまいます。為替差損を出さないようにしようと思えば、為替レートが有利になるまで一定期間資金がロックされることは覚悟しなければなりません。
すべての投資にいえることですが、お金に余裕がなく、いつでも引き出せるようにしておきたい人は、日本円で預金しましょう。
また、余裕資金がある人でも、結婚や家族の介護など、ライフステージの変化や大きな出費の可能性がある場合は、外貨預金の検討は一旦保留にした方がいいかもしれません。
海外に関心のない人
外貨預金は為替レートの影響を受けます。上述のとおり為替レートは、海外の政治・経済の動向に左右されます。海外に全く関心がないのであれば、外貨預金以外の投資を選択した方がいいかもしれません。
ただし、日本円で資産運用する以上、インフレへのリスクヘッジはできません。そのことはよく理解したうえで、日本円で資産運用することが大切です。
投資初心者が気をつけたい外貨預金の注意点
外貨預金の注意点をまとめます。
・「預金」でも元本割れリスクがあることを知り、為替レートに気を配る。
・為替レートを踏まえ、換金のタイミングを見極める。
・利息の高い通貨はリスクも大きいことを認識する。
・手数料を意識する。
・税金の申告を忘れない。
・銀行が破たんするリスクを意識しておく。
外貨預金も投資である以上、リスクと無縁ではありません。上記の注意点を意識して外貨預金をすることで、リスクは限りなく小さく抑えられるでしょう。
外貨預金にも注意点はたくさんありますが、株式やFXのように、日々株価や為替レートをチェックする必要がない点や、比較的に仕組みはシンプルであるため初心者でも簡単に始めることはできます。
確かに為替差損や為替手数料といったデメリットもありますが、手間をかけずとも日本円より高い利息を受け取れる外貨預金は、魅力的な投資商品といえるでしょう。また、インフレへのリスクヘッジの観点からみても、資産の一部を外貨に分散しておいて損はないはずです。
少額でも外貨預金を始めることで、国際ニュースに関心を持てるようになったという話もよく聞きます。外貨預金を実際に始めてみることで、意識する情報が変わることを体感できるでしょう。