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「10万円の給付金を資産運用に回したい」という人もいるでしょう。選択肢には、定期預金や投資信託だけでなく、株式投資もあります。「株は元手がかかりそう」と思うかもしれませんが、10万円前後で買える成長期待株もあります。ここでは参考となりそうな3分野・6銘柄を見ながら、今後の成長期待分野について考えていきます。
成長期待分野1:ネットショッピング関連
今後、成長が期待される分野の一例としては、デジタルトランスフォーメーション、5G、テレワーク、電子認証などがあります。さらに、「巣ごもり消費」でさらに身近になったネットショッピング関連も注目です。
ネットショッピングのなかでも、これまでリアル店舗での売上比率が高かったアパレル・ファッション系はこれからオンライン化が本格化すると見られます。それだけに、すでにオンライン比率の高い企業は競合他社と比べて優位な環境にあるため、成長が期待されます。10万円前後で買える銘柄例としては次の2つがあります。
企業名 | コード | 株価 | 100株価格 |
TOKYO BASE |
3415 | 314円 | 3万1,400円 |
ANAP | 3189 | 709円 | 7万900円 |
※株価は2020年7月14日の終値です(以下同)
成長期待分野2:教育関連
オンライン化が進む教育系も成長の可能性を感じさせる分野の1つです。もともと教育系は少子化の影響はあるものの、1人当たりの塾代・教材代は横ばい(公立)または微増(私立)で安定している分野です。例えば、私立中学生の学校外の年間学習費は2008年の28.9万円から2018年の33.1万円と約4万円アップしています(文部科学省調べ)。
この市場の安定感に最近はオンライン化・AI化という要素が加わり、「すららネット」(7月14日時点の株価3,330円)や「ジャストシステム」(同7,700円)などの学習教材銘柄のボラティリティ(価格変動幅)が高まっています。ただこれらはいずれも10万円前後では買えないため、これからオンライン化が進むと見込まれる学習塾銘柄に着目するのも一案です。
企業名 | コード | 株価 | 100株価格 |
リソー教育 | 4714 | 301円 | 3万100円 |
東京個別指導学院 | 4745 | 428円 | 4万2,800円 |
ウィザス | 9696 | 518円 | 5万1,800円 |
成長期待分野3:総合型のIT企業
クラウド、オンライン、ネット金融といった要素を組み合わせた総合型のIT企業のなかにも株価が割安な銘柄があります。その代表が「Yahoo!JAPAN」を運営するZホールディングス。ファッション通販「ZOZOTOWN」、オフィス用品通販「アスクル」などを展開、2020年秋にはLINEとの経営統合も控えています。
これらのサービスと既存サービスのクレジットカード、ネット銀行、クラウド関連などとの間でシナジーを生み出せれば、企業価値をさらに高められる可能性はあります。
企業名 | コード | 株価 | 100株価格 |
Zホールディングス | 4689 | 519円 | 5万1,900円 |
自身の手でスクリーニングすることが大切
新しい生活様式の求められる2020年は、すごもり消費を中心に、オンラインにかかわる事業は注目のテーマでしょう。このように身近な経済動向から成長期待分野となるテーマを探すことは可能です。日ごろから新聞などの各種の経済情報を意識してチェックすれば、新たなテーマを見つけるヒントを得られるでしょう。
本記事に限らず、世の中の投資に関する情報はあくまでも参考です。成長の期待ができるテーマを見つけたら、ご自身でスクリーニングをして納得できる銘柄を選ぶことが大切です。一般的なネット証券であれば専用のスクリーニング機能がついていますので、これを活用して株価の上限を1,000円前後に設定すれば、求める条件・株価の銘柄をスムーズに選択できます。その後、ファンダメンタル分析を行うなど、実際に手を動かして可能性を探ってみましょう。
※本記事は2020年7月14日現在の情報をもとに制作しております。実際の投資にかかわるテーマや銘柄検討においては最新の情報をご確認ください。
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