本記事は、河上純二氏の著書『10年後に活きる人脈のつくり方』(日本能率協会マネジメントセンター)の中から一部を抜粋・編集しています

人生100年時代の働き方4つのパターン

4つ
(画像=stoonn/PIXTA)

医療技術の発達と健康寿命が伸びて人生100年時代と言われるようになりました。人生が延びたぶん、働く期間も延びていきます。その流れに合わせて、僕たちは働き方を柔軟に捉えることが必要になります。

僕はこれからの働き方は大きく4つに分類できると考えています。「サラリーマンを貫く」「自分の好きな形でフリーに生きる」「起業して社長になる」「ドロップアウト型生活」、この4つです。

これは働く人の幸福度を見るためのものさしでもあります。

サラリーマンを貫くことがこれからも主流には違いないでしょう。その場合、考えたいのは実質70歳まで働き続けるということです。役職者は50代で役職定年になり、その後の職業人生を具体的に描いておかないと「こんなはずじゃなかった」とモチベーションを下げることになりかねません。実際、その問題は65歳までの雇用義務化のときに起きています。

自分の好きな形でフリーに生きるというのは、いまの僕の働き方です。自分で働く時間をコントロールし、無理がなくストレスがあまりない働き方です。ここでストレスが生じるのは収入が不安定になったときです。

起業して社長になるというのは、会社組織にした場合、経営全般の責任を追うリスクが伴いますが、社会に痕跡を残す使命感や達成感を大きく味わうことができるとともに、成功すればビッグマネーを手に入れることができます。

ドロップアウト型というのは、のんびりゆっくりと自給自足するような働き方です。地方に移住して、近隣の人たちと共生するような働き方です。

このうち、どれがいいということはありません。その人の生き方の考え方次第で幸せな働き方の定義は違ってきます。

ただ、いまが心地よい働き方であっても、10年後、20年後を考えたときにどうかなという感覚は必要です。未来の自分のために、いま、何をしておくべきかを準備しておくことです。

働くうえで大切なことに、「知識」「経験」「人脈」の3つがあります。10年後20年後に備えるには、この3つを充実させておくことが僕はとても大事だったといまだから言えます。

いろいろな経験のなかで知識を蓄え、仕事の幅を広げたいと思って興味関心のある人たちとの交流を僕は続けてきました。それが10年の時を経た後に、僕がいちばん幸せだと思える働き方を実現することができました。

10年後に活きる人脈のつくり方
河上純二(かわかみ じゅんじ)
1971年生まれ。中央大学法学部政治学科卒業。デジタルハリウッド本科クリエイティブ科卒業。1994年株式会社丸井入社。その後映像クリエイター・VJ活動を経て、1997年よりGateway Japan、PCCW Japanなど外資系企業にて新規WEBサービスの立ち上げにプロデューサーとして参画。その後、株式会社USENにて新規インターネットビジネスの立ち上げ及びインターネット事業部門責任者に従事。株式会社medibaにて新規モバイル事業立ち上げ責任者を経て、2011年8月から株式会社D2Cでコンシューマ事業部門長に従事。2004年~2016年には、社外で共同オーナー制を用いたコミュニティー飲食店麻布十番「ギャラリーカフェバー縁縁」を立ち上げ、2000名を超えるコミュニティサロンを運営。2017年10月に株式会社JYLINKを創業、代表取締役に就任。スタートアップ・ベンチャーを中心に企業の顧問・アドバイザーとして十数社の経営に参画しIT業界の発展に従事。経営者トークライブ番組「JJの部屋」、ミドル世代のライフスタイルを考えるFMラジオ番組「大人のミライ」パーソナリティ。グローバルITメディア「Ubergizmo」オフィシャルジャーナリスト。Showcase主催「SmartPitch」、野村證券主催「VENTURE PITCH」、ZUUonline主催「NEXTユニコーン」などスタートアップピッチイベントのコメンテーター。

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