本記事は、山田秀平氏の著書『“売れる”オウンドメディアマーケティング』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋・編集しています
9割の広告は顧客にリーチしていない
インターネットの普及以来、個々人が受け取る情報量は飛躍的に増えました。あまりに量が多すぎるため、必要な情報が埋もれてしまい、課題解決や意思決定がうまくいかないこともあります。
邪魔者扱いされているのが広告の現実です。予約録画した番組を再生するとき、テレビコマーシャルは飛ばすのが普通でしょう。ウェブや新聞、雑誌でもいちいち手を止めて見る人は少数だと思います。
渋谷や六本木のような繁華街のビルには巨大ビジョンがつきものです。広告映像が流れていることもよくありますが、足を止めて眺める人はまずいません。
何かを売り込もうとするもの、お金が減ることにつながるようなものには警戒心が働き、積極的に見ようとはしません。広告はその代表例といえるでしょう。私の体感ですが、9割の広告は顧客にリーチしていないといっていいのではないでしょうか。
しかし自分にとって必要不可欠なものであれば、反応は違ってくるでしょう。むしろ率先して見てくれるに違いありません。
人の視線が集まるところはすなわち広告の枠につながります。旧来型のメディアに代わって、スマートフォンのアプリやサイト、SNSは今後も視線を集めていくでしょう。その意味では広告枠は増えていき、市場も広がっていくと思われます。一方で、広告を出す側にとっては費用対効果が見合わない事態も増えていくと予想できます。
そんな中、見る側のハートを着実につかんでいる広告もあります。それらに共通するのは、顧客の問題や悩みを解決したり、欲しがっている結果を提供するメッセージを含んでいる点です。
こうした時代背景を踏まえ、顧客と信頼関係を築いていくにはコミュニケーションが重要です。中でも「コンテンツマーケティングは非常に有効なコミュニケーション手段の1つ」です。
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