米MicroStrategy(マイクロストラテジー)のCEOであるMichael Saylor氏は24日、ビットコインを追加購入したと発表した。同社がビットコインを追加購入したことを明らかにしたのは、今年6月以来、約2ヶ月ぶりとなる。

マイクロストラテジー
(画像=月刊暗号資産)

同氏によると、マイクロストラテジーは3907BTCを1億7700万ドル(約194億円)で購入したという。購入したビットコインの平均価格は4万5294ドル(約497万円)としている。

同社は現在、上場企業として最多の10万8992BTCを保有している。これまでにビットコインに投じた総額は29億1800万(約3,203億円)で、平均購入価格は2万6769ドル(約293万円)となる。

また米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、今回の追加購入は2021年7月1日から2021年8月23日の間に行われたことが明らかになっている。

Saylor氏はビットコインに対して前向きな考えを示しており、ビットコインの購入および保有を続ける方針を打ち出している。同氏はビットコインについて、「この10年で最も魅力的な技術的機会」であるとコメントしている一方、イーサリアムなど他の暗号資産には投資しない考えを示している。

また、ビットコイン価格が大きく下落し軟調な推移を辿っていた際も一貫して強気な姿勢を崩していない。今年2月末に大幅下落を見せた際には、「(ビットコインの時価総額は)将来的に100兆ドル(約1京円)に達する」と述べ、自信を覗かせた。

さらに6月には、ビットコインを管理する同社の新たな事業体「MacroStrategy LLC」の立ち上げを発表しており、ビットコインに対する熱量は増す一方であることがうかがえる。

現在、マイクロストラテジーは上場企業として最もビットコインを保有する企業として、2位の電気自動車大手テスラに対し大きく差をつけている。CoinGeckoによると、テスラは現在4万8000BTCを保有しているとされている。

テスラがビットコインを購入したことが明らかになったのは今年2月で、15億ドル(約1,580億円)分を購入したとしている。

同社CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏もSaylor氏と同様、ビットコインの可能性を高く評価しており、自社製品の購入においてビットコイン決済を導入したことでも知られる。

しかし今年5月にはビットコインのマイニングにおける電力消費量の多さを問題視し、一転してビットコイン決済を中止。その後、ビットコインに関連した電力消費問題が改善された際に再開するとの意向を示している。(提供:月刊暗号資産