日経平均   30,248.81 円 △ 609.41 円
≪東証一部≫
売買高    14億2,537万株
売買代金  3兆5578億9900万円
値上り銘柄数 2,104 銘柄
値下り銘柄数 68 銘柄
騰落レシオ(25日) 141.51 %
為替 1ドル=110.44 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

連休の谷間だが、海外市場高を受けて大幅高

世界同時株高という様相で休日明けの日本市場は買い先行となり、大幅高となった。買い気配から始まる銘柄が多く、特に売り急ぐ材料もないということで値持ちも良く、寄り付いたあとは小動きとなったものの堅調な展開が続いた。休日前に売られた銘柄を中心に買戻しが入りほぼ全面高となった。

昼の時間帯も特に材料もなく、値持ちも良く、後場に入ると高値を試す動きとなった。それでも連休の谷間とあって買戻し一巡後は買い上がる動きも少なく、指数の上値は重く、最後は手仕舞い売りもあって上げ幅縮小となった。それでも売り急ぐということもなく値持ちは良く、ほぼ全面高となった。

小型銘柄も全面高となった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大幅高となった。先物はまとまった買いは散発的に見られるものの、指数を押し上げるということでもなく、指数の上昇に連れて買われるという感じだった。

休日前の悲観的な見方が一気に好転した。特に何が変ったということでもないのだが、何もないということが買い戻しにつながっているということなのだろう。先高期待から買うということでもなく、値持ちの良いものから買われるという目先的な買いが多く上値が重くなれば一気に手仕舞い売りに押されるということもあるだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
窓埋め完了から今度は上値の窓を埋めるような戻りを試す動きとなった。移動平均線や基準線からの乖離も大きく、上値も重い状況は変わらないと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

中国企業の問題が一服となり、買い戻しを急ぐ動きとなったというよりはやはり米FOMC(公開市場委員会)で金融緩和の縮小が示されたことで買戻しなどもあったものと思われる。金利の上昇が債券売り、株式買いとなったようでもあり、ここからの米国の動きが気になるところだ。

基本的には金融緩和が終わるということがはっきりしたので、いずれインフレなどを見ながら金利は正常化、上昇することになる。それまでに企業業績がしっかりと好転するかどうかということだが、日本の場合は金利上昇はまだまだ先という雰囲気でもあり、とりあえずは信用収縮となるかどうかを気にすることになる。

米国で金融緩和が終了するということになると、お金を借りて株を買うような「レバレッジ」を効かせているようなところはポジション縮小を余儀なくされる可能性がある。金利コストを意識せざるを得ず、ある一定のところまで来れば債券売り、株式買いの流れが止まることになるだろう。

まだまだ債券売り、株式買いの本格的な資金シフトということでもないのだろうし、実際に資金シフトが起こらず、信用収縮だけが起こるということもある。いずれにしてもバブルが弾けるのも近いということで日本株への影響も考えておいても良いと思う。

詳しくは無料メルマガをご覧ください。
https://youtu.be/3sIh0CFEUOs

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

本日の「朝一番!」動画
 → https://youtu.be/H2lPvo1wQ5I
朝のライブ配信 -今日の相場見通し-(8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/p1viGyTZ3j8>
昼のライブ配信 -お昼の相場見通し-(12:20開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/Lj7FTA59400
夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-(原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/gpMhdCJDqnk

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。