米Twitter社は23日、ユーザー同士で送金できる「投げ銭」機能を導入したと発表した。

新機能では暗号資産(仮想通貨)ビットコインも送受信できるようになった。主な目的として、お気に入りのクリエーターを投げ銭で応援することや、ビジネスなどで送金が難しい時間に相手に送金できる、ということが挙げられるが、そのほかにも様々な用途が考えられる。

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(画像=月刊暗号資産)

今回の投げ銭機能の目玉はビットコインを送金できることだ。Tipsの機能を有効にすると、各ユーザーはプロフィール欄に決済アプリVenmo(PeyPal社)やCash App(Square社)などの個人送金アプリに誘導するボタンを設定できる。また、自分のプロフィール欄に口座情報であるビットコインアドレスを追加することあできる。さらに、決済アプリStrikeの口座を介せば、ライトニングネットワークを利用した投げ銭も可能だ。ライトニングネットワークを用いた際にはサービス利用手数料が無料、もしくは低料金になるという。

同社では送金対象を英語圏に限定した試験的なサービスを5月に始めていた。その後、今月2日にはデベロッパーによるリークによって投げ銭機能の開発が進行しており、導入に向けた準備が進められていることが明らかになった。

この投げ銭機能は、23日からiPhoneのOSであるiOSの利用者で18歳以上であれば誰でも機能を使えるようになった。Androidについても近く対応する予定だ。

暗号資産が通常の通貨と同じように使われ始めたことで、現在の投機目的がメインとされるような状況から、一般的な通貨としての機能が着目される可能性も高まってきた。元々暗号資産とは、送金の手間や手数料を省くことを目的としたものであり、投機的目的で作られたものではない。決済機能がもっと広く普及すれば、暗号資産はより法定通貨に近い存在になっていくことも考えられる。

また、同社はNFT(非代替性トークン)に関しても発表を行った。ユーザーがNFTを補完するウォレットを自分のTwitterに接続し、所有権を証明できるという認証機能だ。

このサービスの導入時期については未定としており、近日発表するとしている。(提供:月刊暗号資産