暗号資産(仮想通貨)取引所Bitrueは26日、Flare Networks(フレアネットワーク)のテストネットであるカナリア・ネットワーク「Songbird」上で発行される「ソングバード(SGB)」の配布完了を報告し、27日19時から同銘柄の取扱いを開始した。

XRP関連銘柄のソングバード(SGB)、Bitrueに上場
(画像=月刊暗号資産)

SGBは上場後の高値で一時、約100円まで上昇。記事執筆時点では38円ほどで推移している。Flareと同様に、SGBはガバナンストークンとしての役割を担う。

Songbirdには以下の2つの目的がある。

  • Flareでの展開を目指すアプリケーションの先行テストとコミュニティの構築
  • FLRトークン保有者がFlareの主要プロコトルに慣れるための期間となる。

Bitrueにおける取扱いペアは以下の通りだ。

  • ソングバード(SGB)/テザー(USDT)
  • ソングバード(SGB)/リップル(XRP)

Bitrueは今年7月時点でソングバードのローンチへの対応を表明している。昨年12月に実施したXRPのスナップショットに基づき、その時点でのXRP保有量に応じてSGBトークンを配布すると発表していた。

SGBトークンの取り扱い開始後も、スパークトークン(FLR)のIOU取引(事前取引)は継続し、FLRトークンと1:1の割合で付与される。

Songbirdはフレアネットワークのカナリア・ネットワークとして構築。カナリア・ネットワークとは、鉱山や炭鉱発掘時代にカナリアを地下に同伴して空気の状態を確かめたことに由来したもので、プログラムの導入の際の事前調査的な役割を担う。

基礎的な構造はフレアネットワークと同じだ。実験的なネットワークとしてフレアネットワークに実装される機能を試すほか、安全面、不具合などの発見などが可能だ。

フレアネットワーク実装後も、ソングバードはガバナンスの変更や、ネットワークへの変更などの実験的な実装を先駆けて導入していく。また、ソングバード上で実際のFLRトークンを利用しなくてもFLRトークンの使い方を試すことができる。

フレアネットワークはXRPを開発するRipple社の投資部門Xpringが出資するプロジェクトだ。独自のコンセンサスプロトコルに基づき安全に分散され、スケーリングが可能なスマートコントラクトの構築を目的とする。

フレアネットワークでは1000億枚のSparkトークンが発行される。そのうち450億枚がXRP保有者にエアドロップとして配布される予定だ。(提供:月刊暗号資産