10月に入り上昇を続けるビットコインは、12日も続伸している。淡々と上値を取ってきていることから、強い上昇トレンドに入っていると言える。

調整が近いのではないかとも巷で囁かれているが、大きな売りも特に入らず、「押し目買いに押し目なし」の状態が続く。5万5000ドル(約622万円)を抜けた後は1000ドルほど下がったものの、すぐに盛り返し、5万7000ドル(約645万円)以上の値を付けている。5万9000ドル(約668万円)前後に今年2月から4月に掛けて取引された買い建て玉があるので、そのラインがレジスタンスとして存在するものの、今の勢いであれば上抜けも時間の問題とみることができる。

ビットコイン続伸、最高値更新に向け6万ドル目指す
(画像=Shutterstock)

世界の金融市場は転換期を迎えようとしている。金融緩和の継続が終了し、利上げの時代に入ろうとしている。米株式市場の下落の要因はまさにこの利上げにあり、不随するように米国債務不履行問題や中国の不動産バブル崩壊の前兆とも言える中国恒大のデフォルト問題が続く。さらに原油高が続けば株価は暴落するという、過去のジンクスもある。現在の世界を巡る金融市場は実はシビアな時期に突入しているという声も上がり始めている。

そんな金融不安の渦中に注目されてきているのが暗号資産(仮想通貨)だ。株価が下がればゴールドが上がるというのは経済界の常識であったが、その常識が通用しなくなっている。特に第4四半期(10月~12月)に入る今月になって顕著になっている。株価の下落に対してゴールドの反応が鈍くなっているのだ。

それどころか一緒に下がる局面さえあった。去年の第4四半期から年初頭に掛け同じ現象が見られ、インフレヘッジとしてビットコインが購入されているという兆候が随所で見られるようになっている。

前回はポートフォリオの一部として暗号資産、とりわけビットコインが購入されたと思われるが、今回はビットコイン単体であることが大きく異なる。6日には僅か数分で約16億ドル(約1,811億円)のビットコインが買われた。これは中国系や米ファンド系による買いとも言われているが真相は定かではない。

その後も続々と大口、いわゆるクジラの買いが目立つ。9月以降のトランザクションサイズの中央値は「1.3BTC」を上回る。トランザクションサイズの増加は機関投資家規模の巨額の資本フローを示唆すると言われる。

今まで、ビットコインが上昇すれば他のアルトコインも連動して上昇していたが、今回の上昇の中では反応が鈍い。

ビットコインの市場占有率を示すドミナンスは40%から46.7%に増加。アルトコインを売却してビットコインに乗り換えている現象、「アルトドレイン」が見られる。アルトドレインが見られる時にビットコインは高騰するとされている。6万ドル(約679万円)の上値は重いと言われるが、それを超える動きが今のビットコインにはあり、次の価格帯の段階へと進みつつあるようだ。(提供:月刊暗号資産