本記事は、井上裕之氏の著書『人生を自由にしてくれる 本当のお金の使い方』(あさ出版)の中から一部を抜粋・編集しています
「プロフィールづくり」にお金を使う
私にとって「自己成長にお金を使う」ことは、「プロフィールづくりにお金を使う」ことでもあります。
私にとってプロフィールは、単なる自己紹介ではありません。プロフィールづくりは、「人生の設計図」をつくることです。
「プロフィールに書く内容が増える」ことは、「理想の自分に近づいている」ことをあらわしています。
私には、明確な目的(ゴール)があります。
思い描く理想の自分があります。
・医師として、日本に欧米と同レベルの「歯の文化」を築く。 ・作家として、読者の人生を変える良書を出版し続ける。 ・潜在意識の第一人者として、多くの人の夢実現に関わる。
私は、物事を逆算思考で考えています。
逆算思考とは、ゴールと期日を定め、それを実現するためのプロセスを逆算して洗い出し、実行していく考え方です。
はじめに「理想の姿は何か」を思い描き、次に「その理想を実現するには、何を学び、何を身につけなければならないか」を考えます。
「今、すべきこと」が決まったら、愚直に、一歩一歩、学び続ける。その結果として、プロフィールに書く内容が増えていったのです。
【逆算思考の一例】 ◉ゴール……「欧米と同レベルの『歯の文化』を築く」 ・「欧米と同レベルの『歯の文化』を築く」ためには、どうしたらいいか。 ↓ ・欧米の歯科医療のレベルや実態を学ぶ必要がある。 ↓ ・そのためには、海外で学んだほうがいい。では、いつ、どこで学ぶべきか? ↓ ・「10年後にインプラントで地域ナンバー1」になるには、この時期までに海外で学んだほうがいい。 学ぶ先は、全米最大の歯科医療・研究施設である「ニューヨーク大学」にしよう。 日本の歯科従事者で、ニューヨーク大学のCDEインプラントプログラムを卒業した人はいない。このプログラムを受講すれば、「日本人初」を名乗ることができる。 ↓ ・プログラムを受講。「ニューヨーク大学のCDEインプラントプログラムを日本人で初めて卒業」とプロフィールに書けるようになる。 ↓ ・世界レベルの歯科技術を身につけるために、そして、海外とのネットワークをつくるために、他の大学でも学ぶべきではないか。 ↓ ・欧米の一流医大で研鑽を積む。 ↓ ・「ペンシルベニア大学、イエテボリ大学、ハーバード大学で世界レベルの歯科医療を学ぶ」とプロフィールに書けるようになる。 ↓ ・「欧米と同レベルの『歯の文化』を築く」というゴールに近づくとともに、「井上裕之はこういうミッションとキャリアを持つ歯科医師である」ことが伝わる。
私の「講師、教授」としてのプロフィールに、「元島根大学医学部 臨床教授」「東京医科歯科大学 非常勤講師」「東京歯科大学 非常勤講師」「昭和大学歯学部兼任講師」「北海道医療大学 非常勤講師」「ブカレスト大学医学部 客員講師」「インディアナ大学歯学部 客員講師」「ニューヨーク大学歯学部 インプラントプログラムアシスタントディレクター」とあるのは、「国立、私立」「東京、地方、北海道(地元)」「日本、海外」など、「網羅的・世界的に歯科医療に携わりたい」と考え、行動した結果です。
●プロフィールに書くことがないのは、学びにお金を使っていないから
「プロフィールに書くことがない」 「プロフィールに書ける内容が増えていかない」
としたら、その理由は、
「こうなりたいという理想を持っていない」 「理想を実現するためのお金(学びや自己成長のためのお金)を使っていない」からです。
最初に「こうなりたい」という理想を思い描く。その理想を実現するために何が必要かを考え、「必要なもの」を手に入れるためにお金を使う。そうすることで理想の自分に近づき、プロフィールも充実していきます。
著書は累計発行部数130万部を突破。実話から生まれたデビュー作『自分で奇跡を起こす方法』(フォレスト出版)は、テレビ番組「奇跡体験! アンビリバボー」で紹介され、大きな反響を呼ぶ。ベストセラー『「学び」を「お金」に変える技術』(かんき出版)、『本物の気づかい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。
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