清水洋介,投資戦略
(画像=VectorSpace / PIXTA)
日経平均 2万8,333.52円(△209.24円)
為替 1ドル=114.47円
売買高(東証一部、以下同) 9億9,587万株
売買代金 2兆3,178億6,400万円
値上り銘柄数 962銘柄
値下り銘柄数 1,120銘柄
騰落レシオ(25日) 95.12%

市況概況

買われすぎ銘柄の修正安は一服したものが見られ、総じて堅調

週末の米国株はまちまちだったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったことがあり、本日の日本市場は買い先行になった。

今晩の米国市場が休場することや、日銀の金融政策決定会合が近く行われることがあって、「積極的に買い上がる」とか「上値が重くなったから売り急ぐ」ということはなく、指数は堅調ながらも方向感に乏しい展開だった。

昼の時間帯も動きはなかった。後場は若干、買い先行になったものの、上値を試すでもなく、全く方向感は見られなかった。予想されていたとはいえ、「月曜日」「米国市場が休場」「日銀の金融政策決定会合」ということで閑散小動きになった。閑散に売り無し、ということで堅調ではあったが買戻しだけという感じだった。

小型銘柄は相変わらず「買われすぎ」ということで、冴えないものが多かった。東証マザーズ指数は連日の大幅下落、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調。先物はヘッジ売りの買い戻しや、日経レバレッジなどの空売りの買戻しとみられるような買いが散発的にあった。特に方向感がでることはなかったが、指数を押し上げる要因になった。

大きな流れとしては、まったく変化が見られず、変わるような材料がない。動かない、動けない材料が多く、売り買いともに手控え気味。日経平均自体も買われすぎ、売られすぎ銘柄が交錯して方向感がないということで保ち合い相場が続くと思う。

テクニカル分析

日経平均

堅調ではあったものの、全く方向感はなかった。上値も戻りも試すことはなく、保ち合い相場が続くだろう。

あれやこれやと一言

予想されたとはいえ、本当に「閑散小動き」「閑散に売り無し」だった。中国の指標など、材料はあったが特に反応することはなかった。材料といっても、今は金利や米国市場に反応するという面が強い。

明日は日銀の金融政策決定会合の結果に反応するだろう。しかし、「特に何も変わらない」といった時、どのような反応になるのだろうか。買われすぎ銘柄が売り直されることになるのか、目先的に売られたということで買い戻されるのだろうか。そう考えると、特に何があっても「買われすぎ銘柄」でも戻したものから売られるということがあるのではないか。

もし、金融緩和の終了に対しての言及があった場合は大きな下落になるのではないか。具体的にETF(上場投資信託)の買い入れ減額などが発表されれば大きく下がると思う。

日経平均レバレッジに空売りが「どの程度積み上がるか」ということでも反応は変わってくるかもしれない。今晩は米国市場が休場なので、それに反応することはない。きょうと明日の午前中までで、日経平均レバレッジの空売りや先物の売りがどこまで積み上がっているかで、日銀の金融政策決定会合の結果に対する反応も変わってくるのかもしれない。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。