この記事は2022年4月11日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


米国,CPI
(画像=PIXTA)

2022年4月11日(月)の午前8時に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年4月11日(月)。先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、すべての通貨が下落に転じ、ドルが全面高となっている。

先週4月5日(火)には、ブレイナードFRB理事が大幅利上げに加え、バランスシート縮小の5月開始を事実上告知したことで、ドルが買い戻されている。

ドルの相対的な強さを示すドルインデックスでみても、100の大台乗せとドル1強の構図となってきた。

ドルは対円では、短期的なレジスタンスとみられた124円を突破、一部けん制発言などもあったが、ドルが押し目を作った局面はすべて買い場となり先週を終えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の再上昇または上昇加速の可能性を占うという点で、今週は明日4月12日(火)の米国3月のCPI(消費者物価指数)の発表に注目している。

すでに発表済みの2022年2月のCPIは、前年同月比プラス7.9%と物価上昇は止まらない。今週発表分も一段と加速するプラス8.4%が予想されているが、これと同水準またはこれを上回る結果となると、金融引き締めの再加速〜金利上昇〜ドル上昇という波及経路を描きやすい。

先週提示した121~124円のコアレンジをやや上方修正して押し目買い戦略に徹する。ボラティリティからの予想レンジは、米ドル/円で123~126円、ユーロ/米ドルで1.075~1.115ドル、ユーロ/円で133.5~137.5円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。