この記事は2022年7月7日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Iakov Kalinin/stock.adobe.com)

2022年7月7日(金)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

ジョンソン英首相がついに辞任を表明。不祥事が続き、閣僚や与党・保守党内の離反が相次ぐ中で、時間の問題とみられていたが、とうとう3年にわたった波乱の政権が幕を下ろした形。

注目は後継レースに移行。保守党は2022年7月21日(木)までに候補者を2人に絞り込み、2022年9月には新党首を決定する計画のようだが、明確な最有力候補はおらず、多くの党内実力者が機会をうかがっているといったところ。

ポンドは、教科書どおり「buy the facts=噂で売って、事実で買う」で反発。ユーロ/英ポンドはさらに値を下げ(ユーロ売り、ポンド買い)、ユーロの重い展開は続く。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国株は上昇。報道によれば、「米金融当局はリセッションを引き起こすことなくインフレを抑制できるとの楽観」から、S&Pは4日続伸したとの事。

「米金融当局はリセッションを引き起こすことなくインフレを抑制できるとの楽観」がどういう点から生まれるのか いまひとつ理解できないが、S&Pは、1.5%上昇。

同時に米10年債利回りは再び3.00%を回復。米金利上昇に呼応して、米ドル/円は136.00円レベルを回復。米ドル/円の押し目買い、ユーロ/スイスフランの戻り売りスタンス継続。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。