この記事は2022年7月27日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2022年7月27日(水)の午前11時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年7月28日(木)日本時間未明にFOMCが予定されている(FOMCは日本時間の午前3時00分から、パウエルFRB議長の会見は午前3時30分から)。

一時は100bp(1.00%)の利上げという声も上がったのだが、一部の米経済指標の悪化から、今回のFOMCでは75bp(0.75%)の利上げがほぼ確実視。テーマは2022年9月に再び75bpの利上げが行われるか、それとも50bpなのかといったところだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ロシアがノードストリーム1のガス供給を20%に削減するといったニュースが流れ、ユーロクロスは下落したが、想定していたほどではなかった。

ユーロ/スイスフランこそ節目の0.9800フランを割り込んで急落しているものの、ユーロ/米ドルはパリティ(1.0000ドル)を割り込むわけでもなく、現在1.0135ドルレベルで推移。これは月末のリバランスの噂が影響しているようだ。

英バークレイズが月末のリバランスはドル売りというレポートをだしているようだが、米ゴールドマンサックスも月末のリバランスはドル売りのほうが優るのではないかというレポートをだしているようだ。真偽の程は不明だが、FOMCを控えて、ドルストレートはややリスクが高いかもしれない。

ユーロ/スイスフランのショートはキープ。リバランスで仮に米ドル/円が反落すれば、それはいい押し目になると想定している。

▽ユーロ/スイスフランの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。