ダイバーシティ&インクルージョンに関する質問集

ここからは、ダイバーシティ&インクルージョンに関する質問集をまとめた。本記事のおさらいも含めて、最後までしっかりと確認していこう。

Q1.ダイバーシティ&インクルージョンとは?

ダイバーシティ&インクルージョンとは、企業が多様な人材を受け入れて、従業員ひとり一人が活躍できる環境を整えることである。多様性を表す「ダイバーシティ(diversity)」と、受容性を意味する「インクルージョン(inclusion)」を合わせた造語であり、すでに多くの企業が実現に向けて動いている。

Q2.ダイバーシティ&インクルージョンの目的は?

ダイバーシティ&インクルージョンは、個人の外面・内面の属性にとらわれず、すべての人を尊重かつ認め合いながら、それぞれの長所を活かすことが目的とされている。外面の属性としては性別・年齢・人種・国籍、内面の属性としては価値観やライフスタイルなどが挙げられる。

Q3.インクルージョンの身近な例は?

インクルージョンの例としては、女性管理職の採用や増加が挙げられる。また、外国人労働者が働きやすいように、さまざまな文字を英語表記することもインクルージョンに含まれる。

多様な人材を受け入れても、労働環境が整っていなければ活躍の場は限られるため、ダイバーシティとインクルージョンは両輪で取り組む必要がある。

Q4.ダイバーシティ&インクルージョンの問題点や課題は?

日本国内でダイバーシティ&インクルージョンが進まない要因は、「アンコンシャス・バイアス」と言われている。これは無意識に偏見をもつことであり、古くから男性優位の社会が形成されていた影響で、欧米に比べると女性の活躍推進が進んでいない。

また、多様な人材を受け入れると、言語や文化、慣習の違いによるコミュニケーション障害も新たな課題となる。

Q5.ダイバーシティ&インクルージョンの進め方は?

ダイバーシティ&インクルージョンは、KPIやロードマップを策定するところから始める。その後、推進体制やチームの構築を経て、現場のルールや環境の整備を進めていく。

なお、経営者のビジョンがすぐに浸透するとは限らないため、管理職や部下にあたる従業員の意識改革も必要になる。

ダイバーシティ&インクルージョンは中小企業にも必要

現代の企業にとって、ダイバーシティ&インクルージョンは重要なキーワードになりつつある。生産性や人材定着率のアップにつながるため、業績や人材が不安定な中小企業は積極的に取り組んでいきたい。

興味をもった経営者や担当者は、本記事を参考にしながら具体的なプランを考えてみよう。

著:片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。
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