この記事は2022年10月12日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Dilok/stock.adobe.com)

2022年10月12日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は介入期待で建てられたショートポジションのロスカットを巻き込みながら一時146.38円付近まで上昇している。早速、鈴木財務相から「必要な措置取るという考えはいささかも変わらない」と円安けん制は発言が聞こえており、投機勢と政府・日銀による攻防が続きそうだ。

一方、欧州通貨は引き続きファンダメンタルズが悪い。ウクライナ情勢の緊張が高まっているほか、英トラス新政権の大型減税策で混乱したマーケットを鎮めるため、BOEが国債の買い入れ介入を行っていたが、昨日11日(火)ベイリーBOE総裁が「市場への介入は一時的」と買い入れ延長しないことを表明したことでポンドは下落している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は「146円台に乗せ」に成功しており、ここからは介入ポイント(神田シーリング)を探る展開だろう。ただ、いつ介入が入ってもおかしくない水準なだけに米ドル/円の上値追いは短期売買に留めておきたい。

明日13日(木)に発表される米CPIの結果次第ではあるが、弱い数字が出ない限りドルが選好されやすい地合いであり、米ドル/円が神経質なことを考えるとユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルのショートが第一感になる。

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。