この記事は2022年10月27日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年10月27日(木)の午前10時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日26日(水)の米ドル/円は終値ベースで約1.1%下落。米長期金利の低下を受けてドルが広範囲に下落する中、146.22円前後まで軟化。

本日27日(木)朝は一時146円台を割り込む場面もあった。カナダ中銀が利上げ幅を縮小したこともあって、FRBが年内に引き締めペースを減速させるとの観測が強まっている。

米ドル/円は、8月16日以来約2カ月半ぶりに20日移動平均線を終値で割り込んでおり、短期的な調整局面に入ったと見られる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

来週11月1日(火)~2日(水)のFOMCを前にドルの買い持ちを落とす動きが続く可能性もある。ただ、日銀は明日28日(金)まで開く金融政策決定会合で大規模金融緩和の継続を決める公算がきわめて大きい。

FOMCがたとえ12月に利上げペースを落とすとしても日米短期金利差の拡大基調は変わらない。金利差が4%を超える見通しのもとで、「逆キャリー」となるドル売り・円買いポジションを積極的に増やす投資家は限られるだろう。足元の米ドル/円の動きはあくまでも「短期調整」と見ている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。