本記事は、レイチェル氏の著書『月3万円で3,408万円の超安心資産をつくる! 毎月5分のシン・米国株投資術』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています
知らなきゃ「野垂れ死に」レベルのお金の話とは?
2022年4月より、高校である授業が必修となりました。
「金融経済」と「資産形成」です。
金融経済は新科目の「公共」で、資産形成は「家庭科」で、それぞれの授業が始まりました。
なぜ、高校で金融リテラシーの授業が必修となったのか?
それは、国としてその知識が高校生に必要だと認めたからに他なりません。
高校生は金融の知識を学ばなければならない。
つまり「日本の教育には金融リテラシーを高める授業が必須だ」と判断されたのです。
言い換えれば、日本国民全員にとって金融の知識が必要ということです。
高校生が必要なぐらいですからね。
昨今は人生100年時代だといわれ、これまでより長い人生設計が必要です。
厚生労働省のHPでもこのように記されています。
「人生100年時代」に向けて
・ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。 ・100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。
・人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。
(厚生労働省HPより)
私たちが充実した人生を送るためには、生涯にわたって学習が必要であり、その中でも「金融」は、高校生が学ぶべき内容として認められました。
では、なぜ金融の知識が必要なのでしょうか?
金融の知識がないとどうなってしまうのでしょうか?
はっきりといいます。
日本の現状では、金融の知識がないと、野垂れ死んでしまいます。
野垂れ死ぬという表現は少し過激ですが、実際に金融リテラシーがなくて困っている人が、大勢いるのが実情。
ですから、政府としても、学校の授業に金融の知識を組み込むことによって、野垂れ死ぬ人、もといお金で困る人を一人でも減らそうとしているのです。
しかし、妙だと思いませんか?
昔は必要なかった金融リテラシーの知識が、今は政府が学校教育に取り入れるぐらい必要になっている。
なぜ、昔はいらなかったものが、今では必要になったのか?
その理由は、環境が変わったからです。
世の中は激変しています。
たとえばiPhoneをはじめとするスマホが、日本で普及しだしたのは、だいたい2010年ごろから。
私たちが当たり前のように使っているLINEの登場は2011年で、広く使われるようになったのは2013年ごろからです。
以前はなかった産業なども生まれ、それまでは存在しなかった職業も次々と生まれました。ユーチューバーがいい例ですね。
たった10年ちょっとの間に、私たちの生活環境は大きく変化し、それに合わせて必要な知識もまた変わったのです。
世の中の変化は速く、激しい!
そんな中、お金を取り巻く環境も大きく変わっていきました。
それにともない、金融リテラシーという知識が必要になっていったというわけです。
では、実際にお金に関する環境はどう変わったのでしょうか?
ひとつあげるとすると、残念な話ですが、仕事で得られる給料が昔ほど上がらなくなったことです。
昔は仕事で当たり前に稼げていたお金が、今は稼げなくなってしまったのです。
図1は、厚生労働省が公表している平均給与の推移です。
順調に経済成長していれば、賃金もおのずと上がっていくはずですが、全然上がっていませんね。
むしろ、2008年のリーマンショックを境に、5%ほど低下しています。
さらに図2は、賃金カーブを示しています。
2002年、2007年、2012年、2017年と、年を経るごとに、賃金上昇は緩やかになっています。
これは、給与上昇が後ろ倒しになっているということ。
つまり、昔は年齢とともに着実に上がっていたものが、今ではその上がり幅が緩やかになっているのです。
自分一人の視点では感じにくい変化かもしれませんが、全体のデータを見ると一目瞭然でしょう。
「給料が上がらないのは、個人の努力が足りなくて、結果を残せていないからなのでは?」
このように考えた人もいるかもしれませんね。
ですが、昔に比べて仕事でお金を稼げなくなっているのは、なにも個人の努力やスキルが不足しているからではありません。
その原因は、「社会構造の変化」にあります。
どんどん経済成長している社会であれば、給料も同じようにどんどん上がって豊かになります。
けれど、今の日本の経済は、そうではなくなってしまったのです。
そんな状況に置かれている私たちは、残念ながら「働いて稼ぐ」だけでは、充分なお金を稼ぐことができません。
つまり、働く以外の方法で、お金をつくっていかなければならないということ。
「働く以外にお金を稼ぐって、一体どうするの?」
私が推奨しているのが、「米国株投資」です。
「株だったら日本株だってあるでしょ? どうして米国株なの?」
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