本記事は、レイチェル氏の著書『月3万円で3,408万円の超安心資産をつくる! 毎月5分のシン・米国株投資術』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています
なぜ、投資をしないのは「むしろリスク」といえるのか?
日本で生活する私たちにとって、米国株投資をすること自体が、非常に優れた分散になります。
どういうことかというと、日本で働いていれば、給与は円でもらいますよね。
「給与はドルでもらっています」という人はほぼいません。
ということは、何もしなければ、日本円の資産しか増えないわけです。
実は、これが大きな問題!
世界的な視点で見たときに、自分の資産が円だけに集中しているのは、大きなリスクなんです。
その理由は、日本は世界の中にあるから、です。
世界に日本しか国がなくて、日本の中だけですべてが完結しているなら、円だけ持っていればいいでしょう。
ですが、実際はそんなことはありません。
日本は海外の多くの国と国交があり、輸出も輸入もたくさんしています。
私たちは、海外製のものを手にする機会がとても多く、海外に行くことがなかったとしても、海外の影響を大きく受けているのです。
とくに2022年の春から一気に円安になり、海外からの輸入品を中心に様々な商品の値段が高騰していったのは、記憶に新しいでしょう。
こういった円安の状況になったとき、資産が円だけに集中していると、たとえば以前なら1万円で買えたものが、1万円以上を出さないと買えなくなってしまうのです。
ですが、米国株を買っておけば、ドルを保有することになります。
つまり、自分の資産を円だけでなく、ドルにも分散することになっているのです。
私が米国株投資を推奨するのは、日本人にとっては、分散の観点からも理に適っているといえるから。
なお、米国株はドルで買う必要がありますが、証券口座内で円をドルに変換して購入できるので、初心者であってもとくに心配はいりません。
「なぜ米国株投資がいいのか?」という疑問に対しては、円とドルの分散の意味合いも含まれているということを、ご理解していただけたらうれしいです。
投資を「堅実・安心」に行うための3つのキーワード
投資における原理原則をご紹介します。
「長期・積立・分散」です。
とはいえ、ここまで読んでいただいたあなたにとっては、すでに理解している内容のはずですので、復習の意味も込めて読んでみてください。
まず「長期」について。
これは、投資は短期的に行うものではなく、長期的にやっていく、という考え方のこと。
「これから投資を始めるぞ!」
と考えたとしても、1年後には引退、卒業ではたいした儲けは得られません。
そうではなく、この先5年、10年、20年、30年と続けていくことが大事なのです。
なぜ長期が大事なんでしょうか?
もうおわかりですね。
長期で運用することで、「複利」の効果が効いてくるから。
複利の効果を十分に受けるためには、長期で行う必要があるんです。
なぜなら、複利は短期間では大きな効果を発揮しないから。
「長期・積立・分散」の中でも、この長期こそ最も大切な考え方といえます。
2つめが、「積立」。
先ほどご紹介したドルコスト平均法がまさにこれで、毎月一定額をひたすら積み立てるということ。
これから投資を始める会社員であれば、毎月の給与から決まった額を投資に回してください。
たとえば毎月3万円というように、決まった額を積み立てることによって、確実に資産を積み上げていくことができます。
さらに、積立を毎月の習慣にすることで、無理なく続けることも可能です。
3つめが「分散」。
これは、株式だけにこだわることなく、債券や不動産、先物なども選択肢としてもちながら、いろんな商品に資産を分散させることによって、リスクをとりつつリターンをコントロールしていきましょう、という考え方です。
ここでは、「銘柄の分散」に絞ってお伝えしています。
今後、
「もっと広く分散したい!」 「いろんな商品を買ってみたい!」
と考えるようになったら、ぜひ次のステップとして、様々な商品にも挑戦してみてください。
以上、「長期・積立・分散」というのが、投資における基本中の基本、土台になります。
しっかりと理解してください。
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