この記事は2022年10月31日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年10月31(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨の上昇が続き、先々週に続きドルは全面安。年初からのドル高の修正が進行している。米ドル/円の週間レンジは4円60銭まで拡大したが、上下に大きく振れたことで円の上昇率は最下位(+0.17%)にとどまった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円の年始からのレンジは、瞬間風速で38円48銭まで拡大と近年にない大変動を演じた。足元で米国の利上げペースの減速が視野に入り、これまでのドル高の流れには一服感がみられ、米ドル/円の動きは145~150円に収れんするだろう。
今週は月末月初でもあり、イベント多数、米国ではFOMCが開催され、日本時間では3日(木)未明に結果が判明する。この会合でも75bpの利上げはほぼ織り込まれ、焦点はパウエルFRB議長の会見に移る。
米ドル/円の年初帯高値151.95円からの反落の要因は、政府・日銀の円買い介入と米国での利上げの減速だった。この円買い要因が重なっても米ドル/円の安値は145.11円にとどまった。円を取り巻く環境に大きな変化がないことを踏まえると、145円という水準が当面のサポートとなりそうだ。
引き続き、深押しは買い場とみる。週間レンジでは、米ドル/円で145.50~149.50円、ユーロ/米ドルで0.9750~1.0100ドル、ユーロ/円で144.00~148.50円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。