この記事は2022年11月15日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks / stock.adobe.com)

2022年11月15日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週10日(木)のCPIでマーケットが大崩れした。多くのトレーダーは米ドル/円は150円でトップを打ち、これから結構深い調整局面になるのではないかと思っている。

しかしその一方で、FRBはまだまだ利上げしていかなければならず、そこまで米ドル/円が崩れることはないためCPIは過剰反応だと考える人もいる。

FRBが早期に利上げをやめると考えている人はドルは高値をつけ、来年の2月に利上げがストップすると考えており、そうなるとターミナルレートが4.5%で止まると思っている。

ところが年明け以降も、2月、3月、5月と利上げが続くと思っている人はドルはもっと上に行くと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

個人的にはCPIの反応は過剰だと思いつつも短期的なドルの高値は見ていると思うので、目先のリスクは下方向で考えている。

しかしながら、米国の金利が最終的には結構上がるということも否定できないので、ターミナルレートが5.5%などに上がっていくと、やはり米ドル/円はその内上がっていくのではないかという気持ちもある。いずれにせよ今は決めきれないので、ブルベア両睨みで特に肩入れせず見ているところだ。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。