この記事は2022年11月14日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


(画像=PIXTA)

2022年11月14(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、4週連続下落となり、今年進んだドル高の調整が進む。特に先週は、米10月CPIの結果を受け、この流れが急加速した。

米ドル/円は4週連続陰線をきざみ、週間の値幅は9円09銭まで拡大。調整色の強い展開が続く。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今年これまでの政府・日銀による円買い介入の総額は約9.1兆円。今年試算される年間の貿易赤字の総額が20兆円程度なので、かなりの円売りを吸収したことにはなる。先週までの米ドル/円の反落だが、米国の利上げの織り込みの巻き戻しに伴う米金利の低下からある程度説明がつく。

ただ、その流れを加速させたのはCPIの下振れ、つまり単一の経済指標の結果だった。こうした指標の結果が市場の流れを作ることはよくあるが、あくまで1つの結果だ。CPIが市場予想を下振れたといっても、この先に毎月、下振れるはずもない。

今週の週明けや週初は先週の余震が続き、135円割れ等の展開を排除しない。ただ、1つの指標の結果後の流れが永遠に続くはずもないとすると、今週は慎重に底入れのタイミングを探る週となりそうだ。

週間レンジでは、米ドル/円で136.00~143.00円、ユーロ/米ドルで1.0000~1.0450ドル、ユーロ/円で142.00~147.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。