この記事は2022年12月1日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年12月1日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日11月30日(水)のパウエルFRB議長の発言は、思ったほどタカ派的ではなかった。

12月の利上げ減速示唆は想定済みだったが、ターミナルレートについては従来予想より「いくぶん」高いだろうと控えめな表現にとどめたのはやや意外であった。

また、「引き締め過ぎは望んでいない」などとも述べており、これまでのインフレ抑制を最優先する姿勢がやや後退した印象だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日11月30日(水)、月末絡みのフローなどで139.89円前後まで上昇していた米ドル/円は、パウエル氏の発言を受けて137円台へと急落。

本日12月1日(木)朝も議長発言の余震と見られる動きで137円台を割り込むなど、下値を探る動きが続いている。

年初来の上げ幅(113.47~151.94円)の38.2%押しにあたる137.25円前後を明確に下抜けたことで、下値余地はさらに広がったと見られる。米ドル/円は、下値警戒ムードが強まる中で月初恒例の「米国重要指標ラッシュ」を迎えることになった。

本日1日(木)は米10月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)と米11月ISM製造業景況指数、明日2日(金)には米11月雇用統計が発表される。これらがドルを一段と押し下げる展開になるのか注目したい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。