この記事は2022年12月5日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年12月5(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、ほぼ全ての通貨が上昇と年初から進んだ大幅ドル高の修正が続く。円は上昇率では最上位に位置(+3.50%)、1週間の値幅も6円26銭まで拡大とドル売りの受け皿となっている。

先週1日(木)日本時間未明のパウエルFRB議長の講演がハト派の内容だったことが大きい。2日(金)の比較的良好な米雇用統計の結果でもドルの上値は限られ、急伸後に反落、かえってドルの上値の重さを印象つけてしまった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一昨日3日(土)よりFOMCメンバーは、金融政策への発言が禁止されるブラックアウト期間入りとなり、次回12月のFOMCまで追加の情報発信はない。先月、下振れたことでドル売りに拍車をかけた米国のCPIやPPIだが、今月の場合は、PPIが9日(金)に先に発表されることで注目が集まる。

市場予想通り、おそらく順調に低下を示すとみられるが、ある程度の鈍化や低下は織り込まれている。そもそも、先月発表済みのPPIの発表直後の市場反応は下に行って来いだった。米ドル/円はここまで5日続落と、週明けも軟調推移を排除しないが、今週は緩やかに底入れのタイミングを待ちたい。

米ドル/円で132.50~137.50円、ユーロ/米ドルで1.0400~1.0700ドル、ユーロ/円で140.00~144.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。