1950年代に初めてその言葉が生まれた「AI(人工知能)」は、その後飛躍的な革新を遂げ、私たちの生活様式にも大きな変化を及ぼした。2022年現在は第3次AIブームと呼ばれ、機械学習や深層学習、シンギュラリティという言葉も耳にする。AIの歴史に加え、それによって実現した身近な技術も紹介する。

AIとは? 種類や最新技術、10年後の進化予測までわかりやすく解説
(画像=Supatman/stock.adobe.com)

目次

  1. 「AI(人工知能)」とは?
    1. 汎用型AIと特化型AI
  2. AIの登場・進化の歴史
    1. AIの誕生
    2. 第1次AIブーム(1960~1970年代前半)
    3. 第2次AIブーム(1980年代)
    4. 第3次AIブーム(2000年代後半~現在)
  3. 2023年の大規模言語モデルに関する最新動向
    1. OpenAI
    2. Google
    3. Microsoft
  4. 2023年のAIに関する最新動向
    1. エッジコンピューティングとAIの統合
    2. 量子コンピューティングとの融合
    3. 強化学習の応用範囲拡大
    4. 自己教師あり学習の発展
  5. AIが飛躍的に進化した理由
    1. 機械学習の実用化
    2. 深層学習の登場
    3. GPUの発達
  6. AIの進化で何が起きたのか
    1. 囲碁や将棋でAIが人間に勝利
    2. クレジットカードの不正監視
    3. AIレコメンド機能
    4. 自動運転
    5. 自動翻訳
    6. 医療画像診断
    7. ChatGPT、Bing AIなどの高度なテキスト生成
    8. 画像・イラストも高度に自動生成
  7. AIの進化が社会にもたらす影響
  8. AIの進化がもたらす10年後の予測を紹介
  9. AIの進化によるメリット・デメリット
    1. メリット
    2. デメリット
  10. シンギュラリティとは?
  11. AIの進化についてよくある質問
    1. AIが進化するとどうなる?
    2. AIが進化するとなくなる仕事は?
    3. AIロボットの将来性は?
    4. AIは人間を超えるのか?
    5. AIが今後できるようになることは?
  12. AIと共存し築く未来

「AI(人工知能)」とは?

AI(人工知能・Artificial Intelligence)とは「知的な機械、特に、知的なコンピュータープログラムを作る科学と技術」とされる。しかし、そもそも「知能」自体を明確に定義づけることが困難であり、専門家の間でもAIの定義はさまざまだ。一般的には、人間の知能をコンピューターによって人工的に再現したものと捉えられている。

汎用型AIと特化型AI

AIは、「汎用型」と「特化型」の大きく2種類に分けられる。汎用型とは、広くイメージされているような、人間のように思考しさまざまな課題を処理できるAIだ。予想外の出来事が起きても経験に基づいて総合的に判断できることを指す。現在、汎用型AIは実現していない。

特化型は、限定された領域の課題を自動的に学習して処理する。画像や音声の認識、言語処理などの分野に特化した技術を持つ。私たちの日常で活用されているのは特化型AIだ。