経営者にとってのゴルフのメリット4つ

ゴルフは、それまで接点のなかった経営者との交流の場として活用できるチャンスのあるスポーツだ。ここでは、経営者にとってのゴルフのメリットを4つ紹介する。

メリット(1):ゴルフは経営者同士の情報交換の場になる

ゴルフは、経営者などのハイスペックな人に好まれやすいスポーツだと言われている。理由として、ゴルフは戦略が重要となるため、経営に似ているからという意見があるようだ。

ゴルフを続けることで他の経営者と交流するきっかけを掴みやすく、業界の新しい情報や経営に関する助言などを得るチャンスにつなげられる。また、ゴルフ場は地方にも多く分布しているため、地方の経営者にとっても利用しやすい情報収集の手段になり得る。

メリット(2):接待方法として有効

ゴルフによる接待は、ビジネス上の良好な関係づくりにも有効といわれている。

ゴルフは自然の中で行われるため、たとえば繁華街の飲食店などでは得られない解放感を共有できる。また、半日以上も同じメンバーと行動をともにするため、お互いの人間性に触れる機会も多く、親しくなれることが多い。

うまく活用すれば、ビジネスの相手との良好な関係を維持したり、新しいチャンスを発見したりすることができるだろう。

メリット(3):ゴルフ代金が経費になる

前述のとおり、取引先や顧客との接待目的のゴルフ代は経費になる。また、ゴルフ会員権でゴルフプレーをしている場合でも一定範囲の費用は経費になる。

メリット(4):ゴルフは運動になる

スポーツとしてのゴルフは、健康維持のための運動にも活用できる。屋外で行うことから、コロナ禍でも比較的取り組みやすいといえるだろう。

経営者にとってのゴルフのデメリット4つ

ゴルフには、プレー人口が減少しているなどの明るくない情報もある。ここでは、経営者にとってのゴルフのデメリットも紹介する。

デメリット(1):経費にならないゴルフ代もある

前述のとおり、ゴルフ代であっても経費にならないものがある。特に、私的なゴルフとの境界線が曖昧なケースでは、税務調査で否認されることもあるため、顧問税理士とよく相談した上で経費にするかどうか判断することが大切である。

デメリット(2):ゴルフ人口が減少傾向にある

ゴルフ人口は減少傾向にあり、ピークとされるバブル崩壊後に比べて半減しているというデータもある。20代の若年層でゴルフが再燃している動きも見られるが、団塊世代のゴルフプレーヤーの引退と重なる時期であり、しばらく減少は避けられないようだ。

ゴルフ人口がこのまま減少を続ければ、経営者の情報交換に活用できるという価値も失われていく可能性がある。

デメリット(3):交流できる相手が限られる

ゴルフは、経営者などのハイスペックな人に好まれやすいと言われるが、その一方で、ゴルフをしない経営者が多数いることも事実だ。ゴルフのみでは、それらの経営者と交流する直接のチャンスにはならない。

また、ゴルフで交流をするにはゴルフ場に集うという場所的な制約があるため、交流できるのはその地域の経営者に限られる。特に、経営者の数が都市部よりも少ない地方では、固定メンバーの集まりと化し、本当に必要な業界からの情報収集や、自社の成長ステージに近い経営者との交流の場として活用できていない可能性もあるのではないだろうか。

デメリット(4):健康維持のためならゴルフ以外の選択肢も

ゴルフは健康維持のための運動としても活用できるが、その目的を達成したいのなら、好きな時間に、屋内で有酸素運動を思う存分できるスポーツジムのほうが良いと感じる人もいるだろう。