金融

5 クレジットカードの利用方法

クレジットカードに記載されている情報

クレジットカード 記載情報
クレジットカードの仕様
会員番号(カード番号) ・14〜16桁の番号。他人に知られないように管理
有効期限 ・カードの利用できる期限で、月/年(下2桁)で表記
会員名 ・カード会員の氏名がローマ字で表記されており、会員本人以外の使用は厳禁
国際ブランドマーク ・同じマークが表示された全世界の加盟店で利用可能
署名欄 ・署名(サイン)のないカードは利用不可
・利用時には、この署名と同一の署名を伝票に記入
セキュリティコード ・磁気ストライプには記録されていない3桁(表面に4桁のケースもあり)のコードで、インターネット決済で必要になるケースが多い
クレジット会社の連絡先 ・もしものときのために控えておく
参照:一般社団法人日本クレジット協会 | クレジットの契約関係

クレジットカードの利用で常に確認すること

利用場所に関係なく、クレジットカードを利用する際には金額と支払方法を注意深く確認する必要があります。

代金にクレジットカード手数料が上乗せされていないか

クレジットカードで決済する際には必ず金額を確認する必要があります。海外で利用する際には、併せて通貨単位にも注意が必要です。もし、購入商品やサービスを上回る金額が表示されている場合には、クレジットカード手数料が含まれている可能性があります。店舗(加盟店)が消費者にクレジットカード手数料を上乗せして請求することは、クレジットカード会社との加盟店契約における規約で禁止されていることがあります。手数料を請求された(ている)場合には、クレジットカード会社に連絡することを国民生活センターも推奨しています。


参照:独立行政法人 国民生活センター | クレジットカード利用時に手数料を請求された

3種類の支払方法

クレジットカードの支払方法には主に次の3種類があります。クレジット会社によっては、購入後に分割払いやリボルビング払いに変更することも可能ですので、会員規約等を確認して、計画的に使い分けるといいでしょう。

クレジットカードの支払方法
名称 特徴 手数料
①一括払い ・利用代金を決められた期日に1度にまとめて支払う方法 ・不要
②分割払い ・利用代金を指定した回数に分けて支払う方法
・分割回数が多いほど、1度に支払う金額を減らせる
・3回払い以上の場合には、手数料がかかる(支払額は初回から最終回まで元金と手数料の合計額がほぼ一定になる)
・分割回数が増えるほど手数料(実質年率)も高くなる
③リボルビング払い ・利用代金の支払残高がなくなるまで毎月一定額をクレジットカード会社へ支払う方法
・利用限度額内であればいくら商品を購入しても毎月支払う金額はほぼ一定額
・3タイプの支払い方式があり、クレジットカード会社によって方式が異なる
・支払残高に応じた手数料がかかる(支払期間が長期化して手数料がかさむ点に注意する必要)
参照:消費者庁 |クレジットカードの特徴と注意点とは?
日本クレジットカード協会 | クレジットカードの基礎知識

利用明細を必ず確認する

以前は、クレジットカード会社が1ヵ月に一度利用明細書を郵送していましたが、最近はWebで利用明細を発行しているクレジットカード会社も多くあります。また、Web上の会員サイトやアプリを利用すると、毎月の締め日よりも前に利用状況を確認することができます。売上票の控えや領収書と照合しながら、身に覚えのない料金が含まれている場合にはすぐにクレジットカード会社に連絡しましょう。

さらに、クレジットカードの支払方法の初期設定がリボルビング払いになっていたことに気付かず、長期間にわたって支払いを続けていたという相談も国民生活センターには寄せられているようです。金額と併せて、特に入会初月には支払方法がリボルビング払いになっていないかも確認する必要があります。



店舗での利用方法

まずは、自分の持っているクレジットカードの国際ブランドが店舗で利用できるかを確認します。店舗の入口やレジにて表示されているケースがほとんどですが、分からない場合には店員に確認します。店舗側が有効期限等に問題のない利用可能なカードであることを確認すると、クレジットカード利用者は購入商品や購入金額、支払方法を再度確認して決済手続きに移ります。加盟店舗によって3種類のパターンがあります。決済が完了すると、売上票(伝票)の控えが渡されるので、必ず保管して利用明細書と照合するようにしましょう。

端末機器で暗証番号を入力するパターン

このパターンでは、レジに設置されている端末機にクレジットカードを差し込み、事前に自分で設定した4桁の暗証番号を入力します。この際、暗証番号が盗み見されないよう、手元を隠しながら操作するようにしましょう。

サインをするパターン

このパターンでは決済時に、伝票へのサインが店舗側から要求されます。特に、高額商品や高額サービスを扱っている店舗でこのパターンがよく採用されますが、これは店舗側が第三者による不正利用を防ぐことが目的です。したがって、サインを求められた場合には、クレジットカードの裏面に書いた署名と同じ字体で本人と確認できるサインをするようにしましょう。

決済端末にタッチするパターン

最近は、コンビニエンスストアなど1回あたりの利用金額が少額である店舗を中心に、端末機に自分でタッチするだけで決済が完了するパターンも登場しています。暗証番号やサインが要求されないこの決済パターンを「サインレス決済」とも呼びます。サインレス決済は、金額の上限額が設定されているほか、支払方法も一括払いに限定されますが、クレジットカードの利便性はますます向上しています。

インターネット上での利用方法

インターネット上でクレジットカードを利用する際には、店舗での利用とは異なる注意が求められます。店舗や商品の実在性を直接確認できないインターネット取引におけるトラブルについては、消費者庁や日本クレジット協会などで注意喚起が行われているので、それらを事前に確認するといいでしょう。購入商品や購入金額、支払方法を入念に確認する必要性があるのは、店舗での買い物と同じです。



カード情報をサイト上に入力する

店舗のようにクレジットカード本体を提示できないインターネット上の決済では、自らカード情報を入力する必要があります。とりわけ、インターネット上での決済では、「セキュリティコード」と呼ばれるカード券裏面の3桁の数字(カードによっては4桁)を入力する点が特徴の1つと言えます。さらに、現在では第三者による不正利用防止対策の観点から、「3Dセキュア」と呼ばれる本人認証サービスの登録が推奨されており、そこで設定したパスワードや、ワンタイムパスワードなどを入力することで決済が完了します。インターネット上での決済では、店舗のように売上票(伝票)の控えは渡されませんが、決済完了画面や契約内容(購入履歴)画面など後日利用明細書と照合するために必要な情報を保存しておくといいでしょう。

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