この記事は2023年2月24日に「CAR and DRIVER」で公開された「【いま買える最新BEV特集】トヨタ bZ4X」を一部編集し、転載したものです。

電気自動車への不安を取り除き、走りの楽しさと安心・安全を徹底追求

【いま買える最新BEV特集】トヨタ bZ4X
従来車のラジエータを象徴したセンター強調のテーマと異なる、空力アイテムが織り込まれたコーナー部と、上下に薄いバンパー形状により、BEVの独自性を表現。ボディサイズはRAV4比で95㎜長く/20㎜ワイド/60㎜低い。

トヨタが世界規模でBEVの普及を目指して開発したbZシリーズ第一弾。SUBARUと共同開発した専用のe-TNGAプラットフォームを採用し、バッテリーを床下に搭載。ショートオーバーハング、ロングホイールベースの特徴的なスタイルを実現した。ボディサイズは世界的に人気が高いRAV4クラスでありながら、ロングホイールベース化によって広い室内空間とラゲッジスペースを確保している。

【いま買える最新BEV特集】トヨタ bZ4X
タイヤは標準が18インチとなるが、撮影車はオプションの20インチを装着。

4WDは前後に80kW(109ps)のモーターを搭載し、バッテリーの総電力量は71.4kWhで、標準の18インチ装着車(4WD)の航続距離は540km(WLTC)モードに達する。高い電費性能と航続距離、10年後の電池容量維持率90%という世界トップレベルのバッテリー耐久性により、BEVに対するユーザーの不安を徹底的に解消した点が注目ポイント。

【いま買える最新BEV特集】トヨタ bZ4X
視認性を高めたトップマウントメーターを採用。中央に12.3インチの大型ディスプレイを配置。

国内の個人ユーザーにはサブスクリプションサービスKINTO専用プランで、メンテナンスや残価に対する不安にも応えている。メーカーオプションのソーラー充電システムは1日最大約11.6㎞相当を発電可能。災害時や緊急時には太陽光充電ができる。

トヨタ bZ4X 主要諸元

グレード=Z(4WD)
価格=650万円
全長×全幅×全高=4690×1860×1650mm
ホイールベース=2850mm
トレッド=フロント:1600/リア:1610mm
最低地上高=180mm
車重=2010kg
モーター型式=1XM(交流同期電動機)
モーター定格出力=59.0kW+59.0kW
モーター最高出力kW(㎰)=80kW(109ps)+80kW(109ps)
モーター最大トルク=169Nm(17.2kgm)+169Nm(17.2kgm)
一充電走行距離(WLTCモード)=540km ※1
交流電力量消費率(WLTCモード)=134Wh/km ※2
駆動用バッテリー=リチウムイオン電池
駆動用バッテリー総電力量=71.40kWh
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=235/65R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.6m

※1:20インチタイヤ装着者は487km

※2:20インチタイヤ装着車は148Wh/km

Writer:カー・アンド・ドライバー編集部、Photo:小久保昭彦

(提供:CAR and DRIVER