経営者には読書家が多いといわれている。その理由はどこにあるのだろうか。本記事では、経営者に読書家が多い理由を解説するとともに、忙しい経営者が実践している読書習慣や経営者の愛読書を紹介していく。
目次
経営者に読書家が多い3つの理由
経営者は多忙な日々を送っている。そうしたなか、わざわざ時間を割いて読書をする人が多いのはなぜだろうか。ここでは、主な3つの理由を解説する。
読書によって「経営センス」が磨かれる
経営センスの良さは、経営を繰り返すなかで生まれてくる「こうなればこうなるだろう」という論理の引き出しの多さだ。経営センスを磨くには、実際に現実世界で経営を繰り返すことが最適だが、実行するのは大変だろう。しかし読書なら日々本を読むだけで論理の引き出しが増えていく。経営センスを磨き続けたいなら毎日の読書でさまざまな論理に触れることが重要だ。
「答えのない課題」と向き合う力が育つ
会社を経営していると、さまざまな困難に立ち向かわなければならない。かつ、時代背景や経営状況などによって、判断が正しいかは大きく異なるだろう。しかもその困難は、マニュアルなどがない「答えのない課題」であることがほとんどだ。読書量が多いと自分のなかで「考え方の引き出し」が増え、答えのない課題と向きあう力が育つ。
あるパターンに適用できるノウハウ本で得られる知識ではなく、自身の思考力を鍛えられる本を読むという経験が、知らず知らずのうちに人間力を鍛えることになる。
ビジネスリーダーとしての「洞察力」が磨かれる
自分の関係する分野以外の知識や思想を手軽に読める点も読書の大きなメリットだ。まったく違う分野の本を読んで、たまたま同じようなアイデアや思想を自身のビジネスに活かせると直感することもあるだろう。また、なかには実際に取り込んで成功する経営者もいる。別分野の人たちとの交流でもビジネスリーダーとしての洞察力は磨かれるが、交流できる人数は有限だ。
しかし読書なら際限なく広い分野の思想に触れ、洞察力を磨き続けられる。