成功を収めた経営者の多くは、たくさんの本を読んでいる。しかし読書には、相応の時間が必要だ。多忙な経営者はいったいどのように読書の時間を確保しているのだろうか。読書の時間を捻出するための工夫とともに解説する。読書をしたいがなかなかできない経営者も自分にできそうな方法を試してみてほしい

目次

  1. 一般的なビジネスパーソンはいつ読書する?
  2. 忙しい経営者はいつ読書をすればいい?
  3. ある経営者の読書タイミングと時間捻出術
  4. 読書で経営力を育てよう
読書はいつするべき? 読書の時間を作るコツを紹介
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一般的なビジネスパーソンはいつ読書する?

一般的なビジネスパーソンが読書をするタイミングは、夕食後から就寝前の間や通勤時間中が多いという。また、読書にかける時間は、1日当たり約30分~1時間というパターンが多いようだ。中には「入浴時間に本を読む」という人など、自分なりのタイミングがある人もいる。

ビジネスパーソンは、たとえ読書に多くの時間を取れなくとも、毎日確実に時間を確保しやすいタイミングを考えて睡眠時間を少し削ったり、スキマ時間を活用したりする。なかには、車通勤を週2回だけ電車通勤に変えて、読書の時間に充てている人もいるようだ。

「読書をいつするか」という点も重要だが、自分なりに読書を習慣にしようと工夫している人も少なくない。「外出の際は必ず本を持ち歩く」「電車に乗ったら本を読む」などという人も多い。「いつ読書をするか」という意識だけでなく読書を習慣化するための工夫も考えたい。

忙しい経営者はいつ読書をすればいい?

結局、経営者は、いつ読書をすればいいのだろうか。基本的には、一般的なビジネスパーソンと同様に就寝前や通勤時間などのスキマ時間を利用するといいだろう。ただし読書の時間帯によって得られる効果が異なる点は、十分に考慮しておきたい。例えば短時間で読書の効果を得たいなら頭がクリアに働く朝、起床後かつ朝食前が最適だ。

脳の働きが活発で読書の意欲も高いため、ビジネス本や自己啓発本のようなジャンルの本が適している。ただし朝は朝でも通勤時間はストレスがかかりやすいため、内容的に軽めのエッセイや自分の好きなジャンルの小説などを読む方が楽しめるだろう。読書した内容をしっかりと頭に留めたい場合は、就寝前がおすすめだ。

また資格試験を目指して勉強する場合も就寝前が適している。翌朝目覚めたあとに昨晩の内容を軽く復習することで記憶に定着やすい。夕食までに時間がある場合は、比較的集中力が高まっているため、ビジネス本や自己啓発本の続きを読むのに最適だ。夕食後は、胃に血液が集まりリラックスする時間帯となることから気楽に読める内容の本が向いている。

読む本のジャンルによって最適な時間帯を決めてから読書を始めると、より充実した読書体験が期待できるだろう。