ある経営者の読書タイミングと時間捻出術

経営者は非常に多忙であるが一方で本を読む時間を確保している人も多い。ここからは、読書家として知られるある経営者の個人的な読書経験と読書時間捻出術を紹介する。その経営者は、1週間に3~4冊程度のペースで読書を続けているという。本を読むタイミングは、就寝前の1時間と電車での移動時間だ。電車で移動する場合は、たとえ1駅でも本を読む。

また起床後は、本ではなく新聞を3紙読む習慣が身についている。まるで歯磨きと同じように「新聞を読む」「読書」のどちらも習慣になっているのだそうだ。この経営者の時間捻出術は、テレビやインターネットなどによる時間浪費を最低限に抑える点にある。

起床後や帰宅後すぐにテレビのスイッチを入れてしまう経験がある人も多いのではないだろうか。また暇さえあればスマホからインターネットにアクセスし、いつの間にか時間を浪費してしまうケースも少なくない。なかなか耳の痛い話だが読書時間を捻出するポイントは、読書の習慣化と時間の浪費をなくすことにありそうだ。さらに読書を始めて習慣化させたいなら「自分が興味を持てる本を選ぶことも重要だ」と同経営者は語る。

本の内容に興味が持てれば読書が自然と習慣になり、他の本も読めるようになるという。最初から背伸びしたセレクトをするよりも、先が気になってしまう……そんな本を選び読書を始めてみよう。「続きが気になるのはイヤだ」「読み切りがいい」というタイプの人には、短い読書時間で十分に読み切れる星新一のショートショートなどはいかがだろうか。

料理が趣味の人なら料理レシピの本から始めるのもいいかもしれない。とにかくまずは、本に対する壁をなくすことから始めよう。これまでに紹介した経営者におすすめの読書のタイミングと読書時間の捻出術をおさらいすると以下の通りだ。

【読書のタイミング】
・自己啓発本やビジネス本:起床後または夕食前の脳が活性化する時間帯
・軽く読めるエッセイや小説:通勤時間や夕食後
・資格勉強など内容を覚えたい場合:就寝前

【読書の時間捻出術】
・読書を始める際は読み進めたくなるような興味を持てる本を最初の1冊に選ぶ
・テレビやスマホ時間を最低限に抑える
・読書を習慣化する
・少しのスキマ時間も活用できるよう本を1冊持ち歩く

読書で経営力を育てよう

読書が良いとは分かっていてもなかなか始められない原因は、本を読むことに慣れていないためだ。興味を持てる本を見つけて読書を習慣化することにさえ成功すれば、本をより身近に感じられるようになり自分の世界が大きく広がるだろう。テレビやインターネットの情報だけでなく本からも多くの情報や知識を得て経営者に求められる「答えのない問いを考え抜く力」を自分で育てていこう。

著:藤森 みすず
食品衛生管理者、情報処理のアプリケーションエンジニア。21年ほどメーカー系SIerにてプログラマー、システムエンジニアを経験。退職後、Webライターとして様々な分野の執筆を行う。一時期、飲食業開業について学んだことがあり、起業関連の情報にも精通。FXなど投資関連も得意とする。
無料会員登録はこちら