「響21年」の定価・価格の推移・高騰理由を詳しく解説
世界中で起きているインフレの影響を受け、ウイスキーの価格も高騰しています。
「響21年」は品薄状態とインフレの影響を同時に受けているということもあり、市場に出回る多くの商品がプレミアム価格です。
希望小売価格は3万2,000円(税別)ですが、2023年1月1日時点でAmazonの販売価格は約7万7,000円まで上がりました。
ここまで高価になった理由と、価格の推移をご紹介していきます。
価格が高騰する理由とは?
「響21年」の価格が高騰する理由として、以下のことが考えられます。
- 世界的に高い評価を受け、需要が急増した
- ウイスキーを投資目的で購入する人が増えた
- 原酒が不足しがちで生産本数を少なくせざるを得ない
- ウイスキーブームが世界的に起きている
令和4年に国税庁から発表された「酒のしおり」によると、ウイスキーの国内販売量(消費量)は平成20年を境に右肩上がりに伸びています。
さらに、国産ウイスキーの輸出金額は平成29年で約136億円、資料が発表された令和3年には約461億円になっており、5年間で約325億円も輸出金額が増えました。
この空前のウイスキーブームによって、価格高騰のループが起きています。
- 「響21年」が世界的なコンペティションで受賞
- その評価を見た世界中のウイスキー好きが「響21年」を購入
- 需要が高まり、供給が追いつかなくなる
- 市場価値が高まり、プレミアム価格になる
- 転売や投資目的で買い占める人が出現
- 買い占めによって品薄状態になり、さらに市場価値が高まる
- 新たに定価でリリースしてもすぐに買い占めが起こる
- 飲み手に商品が行き届かず、市場価値が高くなる
転売や投資目的で買う人の出現を起点にして、上記7〜8の間でループが起こり、価格が高騰していきます。
その結果、「響21年」の販売価格はどんどん上がっていきました。
過去5年分の価格の推移
「響21年」のプレミアム価格が過去5年でどれだけ変化したのか、Amazonにおける価格の推移を見ていきましょう。
上記のグラフは、それぞれの年の1月1日時点における「響21年」の販売価格です。
過去5年間では2022年がピークとなっており、2023年は少し安くなっているものの、それでも定価の3万2,000円(税別)と比べると倍以上の価格となっています。