この記事は2023年4月26日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Blue Planet Studio/stock.adobe.com)

2023年4月26日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日25日(火)まで高値を更新し、値を上げてきたユーロ/円が突然反落。きっかけは米銀ファースト・リパブリック・バンク。ファースト・リパブリックの失望を誘う決算と資産売却の可能性を受け、銀行危機は終わっていないとの懸念が再燃。昨日25日(火)の米国株は総じて下落。

ファースト・リパブリックに関しては、JPモルガンのCEOを筆頭に『米国の銀行危機は「いまだ終了せず」、影響は長期化の見通し』とのコメントが目立っていたため、別段サプライズでもない。ただ米ドル/円はリスクオフから一時133.37円まで下落。

現在の為替相場の戦略やスタンス

通常なら、逃避需要から通貨が買われるときは円よりもスイスフランのほうが買われるが、昨日25日(火)まで積み上がっていたユーロ/円、スイスフラン/円の巻き戻しの影響で、円の買い戻しが目立つ。

つまりリスクオフから円が買われたというより、ファースト・リパブリックの報道をきっかけに、日銀やFOMCに向けて積み上がっていたクロス円のロングポジションの修正が入った形。月末に加え、日銀やFOMCを控えて、当面ポジション調整中心のマーケットになりそうだ。

クロス円の調整マーケットになりそうなので、スウィングトレードはいったん様子見。

▽ユーロ/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。