この記事は2023年5月11日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Sodel Vladyslav/stock.adobe.com)

2023年5月11日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日10日(水)のNY市場で発表された米4月CPIは前年比+4.9%と市場予想の+5.0%を下回り、10カ月連続で伸びが鈍化。一部で上振れが警戒されていたコアCPIも前年比+5.5%で予想通りに前月の+5.6%から鈍化した。

これを受けて短めの米長期金利が低下。2年債利回りは3.91%前後まで11bpもの大幅低下となった。市場はFRBが6月に利上げを停止するとの見方に傾いた模様だ。こうした中でドルは売りが優勢となっており、米ドル/円は本日11日(木)の東京市場で133円台に差し込む場面も見られた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今月4日(木)に付けた月初来安値の133.50円前後が視野に入ってきた。仮にこれを下抜ければ日足一目均衡表の雲上限が通る133.00円前後まで下値余地が広がりそうだ。東京市場は実需のドル買いニーズなどで底堅さを維持すると見られるが、海外市場での続落には注意が必要となりそうだ。

なお、本日11日(木)のNY市場で発表される米4月PPIも前年比+2.5%へ鈍化が進む見通しとなっている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。