もしあなたが無趣味な経営者で、新たに趣味を持とうとしているなら、何が思いつくだろうか。定番は「ゴルフ」だが、だからといってゴルフを始めるのは、いかにも軽薄で短絡的だ。

せっかく趣味を持つなら、始めるメリットをしっかり考えてからにしたい。もちろんゴルフにもメリットもあるが、ここは一つ「キャンプ」も検討してみてはいかがだろうか。キャンプは経営者にとって重要な要素である「遊び」と「休息」の両方を満たしている。

目次

  1. 経営者と「遊び」「休息」
    1. 「遊び」の重要性
    2. 「休息」の重要性
  2. キャンプにおける「遊び」の要素
    1. 設営そのものに遊びの要素
    2. 自然を満喫するという要素
    3. 仲間と何かに興じるという要素
  3. キャンプにおける「休息」の要素
    1. 喧噪から離れるという要素
    2. 自然環境の中でリフレッシュするという要素
    3. ソロキャンプで「1人になる」という要素
  4. キャンプをする際の注意点
  5. 新たな趣味選びの参考に
キャンプで叶える「遊び」と「休息」 経営者の趣味としての魅力とは?
(画像=tolstnev/stock.adobe.com)

経営者と「遊び」「休息」

経営者にとって「遊び」と「休息」の2つの要素は非常に重要であり、それらにはビジネスにつながる側面があることを説明したい。

「遊び」の重要性

「よく遊びよく学べ」ということわざがある。単純に意味をとらえると、遊ぶときは一生懸命遊び、学ぶときは一生懸命学べ、ということだ。何を言いたいことかというと、遊びも勉強と同様、おろそかにせず全力で遊んでこそバランスがとれ、学びにも集中ができるということだ。

経営者の仕事は単純労働ではなく、常に学びを止めてはならない。最新技術についての知識、市場環境の変化、消費者のトレンドの移り変わりなど、新たな知見は自社のビジネスを維持し拡大していくことに大いに役立つ。

また、このことわざにおける「学べ」は「働け」と置き換えることもできる。「よく遊びよく働け」、つまり、一生懸命遊んでこそ、仕事にも身が入るとも言える。

「休息」の重要性

経営者にとって「休息」も非常に重要だ。長時間労働で心身の疲労が溜まると、イライラしたり病気になったりして、企業トップとしての業務に影響が出る。特に精神的なイライラは周囲の人にストレスを感じさせる要因になるため、注意が必要だ。

日本人は労働時間が長いことを美徳とする風潮が強いため、経営者であればなおさら積極的に休息をとることを常に意識するようにしたい。

キャンプにおける「遊び」の要素

キャンプにおける遊びの要素を3つ挙げていこう。

設営そのものに遊びの要素

まず設営そのものに遊びの要素がある。設営場所が安全であるといった条件をクリアしれば、自分が好きな場所にテントを設置し、イスやテーブル、BBQコンロの場所も楽しみながら自由に決めていい。そうすれば、子ども時代に感じていたわくわく感に満たされるはずだ。

自然を満喫するという要素

キャンプをすると、おのずと森や海といった自然の近くに身を置くこととなる。そもそも遊びは、心の満足を求めておこなう人間の行動をさす。森の場合、木々に囲まれるだけで心が満たされる人も多いはずだ。海の場合、波の音や夕日が普段の疲れを癒やしてくれる。

仲間と何かに興じるという要素

子どものころ、「仲間と一緒であればどんなことをしても楽しかった」といった経験はないだろうか。複数人でキャンプにいけば、そんな記憶が蘇るはずだ。知人や友人とキャンプをし、ぜひ非日常的な場所で行動をともにしてほしい。テントの設営やBBQの食材の準備など、1人でするより仲間とした方が楽しさはアップする。