本記事は、中谷 昌文氏の著書『マイケルジョーダン成功の法則』(自由国民社)の中から一部を抜粋・編集しています。

Basketball players on big professional arena during the game
(画像=Alex / stock.adobe.com)

目標を達成するには、全力で取り組む以外に方法はない

黒人男性のスキンヘッドを流行らせた

黒人男性のヘアで、髪をすべて剃ったスキンヘッドの人をよく見かけますが、あのスキンヘッドはジョーダンが流行らせたとも言われています。

ジョーダンはNBAに入ってから、いちスキンヘッドになりました。スポーツ選手はたくさんの観客の注目を浴びますから、本当なら恰好をつけたいところですが、ジョーダンはそうしませんでした。潔く髪を剃り上げたスキンヘッドは、当時のジョーダン人気も相まって、若い黒人男性の間でブームを呼んだのです。

なぜ髪を剃ったかについては、実は髪が薄くなりかかっていたなど、いろいろな憶測が飛び交っています。しかし、私はメンタルの表れではないかと感じています。私たちは、気持ちを切り替えるときや覚悟を決めたときに髪を切りたくなるものです。同じように、そこにはジョーダンなりの相当な覚悟があったのではないかと思っています。

私も高校時代は、丸坊主にしていました。弱小バスケットボール部のキャプテンだったので、何とかして強いチームに育てたかったのです。部活では恋愛禁止でしたが、全員が坊主にしていればモテようと悩む必要もありません。おかげで高校時代は、一丸となって練習に集中できました。弱小バスケチームを国体に出られるチームにまで育て上げることができたのも、今思えば髪も邪念も払い除けた坊主頭のおかげだったかもしれません。

成功への近道はない。ただ努力あるのみ

「目標を達成するには、全力で取り組む以外に方法はない。そこに近道はない」と、ジョーダンは言います。どんなに身体能力の高い選手でも、日々の努力がなければ、勝負に勝つことはできません。

ビジネスの世界も同じです。どんなに才能溢れる人でも、本気で成功したいと思うなら、覚悟を決めて全力を尽くさなければなりません。成功への近道は、どこにもないのです。

マイケルジョーダン成功の法則
(画像=マイケルジョーダン成功の法則)

努力をすれば、成功は思いがけないときにやってくる

努力の積み重ねが成功につながる

ジョーダンは持って生まれた才能があったから、活躍できたのだと思っている人も多いでしょう。たしかにジョーダンには、人並外れた身体能力がありました。しかし、それだけで成功を勝ち得たわけではありません。毎日毎日、休むことなく、練習を積み重ねてきた結果が、成功につながったのです。

ジョーダンはこう語ります。「成功は、追い求めるものじゃない。それに向かってたゆまぬ努力を重ねるものだ。そうすれば、成功は思いがけないときにやってくる。それがわかっていない人が多いんだ」。

実際ジョーダンは、とことん自分に厳しい努力の人でした。超人ぞろいのNBAの中でも、ジョーダンは「練習の虫」として有名でした。その猛練習ぶりは、異常なまでだったと言われています。

もしジョーダンが自分の才能にあぐらをかき、そこそこの練習で済ませていたら、ただのグッドプレーヤーで終わっていたでしょう。しかし、ジョーダンは生活の大半を練習に費やしていました。その姿を見ていた人が、「毎日40時間は練習しているようだった」語るほどです。そこまでの努力をしたからこそ、ジョーダンはレジェンドと呼ばれるまでになったのでしょう。

練習で限界を超えなければ本番で勝てない

ジョーダン以外にも、練習の大切さを語る偉大なアスリートは数多くいます。柔道金メダリストの古賀稔彦さんは、「練習で限界を超えた自分を知っておかなければ、本番では勝てない」と語っています。限界を超えるほどの練習をして初めて、金メダルという輝かしい成果を手にすることができるのですね。

また、陸上女子マラソン金メダリストの野口みずきさんは、「走った距離は裏切らない」と、ひたすら練習し続けることがいかに大切かを伝えています。一にも二にも練習、練習。今の自分の粘り強さや勝負強さは、毎日の練習が実を結んだ経験が土台にあります。まさにコツコツは成功のもとなのです。

マイケルジョーダン成功の法則
(画像=マイケルジョーダン成功の法則)
マイケルジョーダン成功の法則
中谷 昌文(なかたに・よしふみ)
1967年生まれ。広島県出身。8歳からバスケットボールを始め、広陵高校時代は弱いバスケ部をキャプテンとして部員の勧誘からトレーニングメニューまで奮闘し準優勝の成績をおさめる。国体選抜選手、全日本学生選抜選手として活躍しながら、指導実績は小中高大200校を越える。中学校教諭時代、教え子の死をきっかけに退職。アメリカ・イギリス・中国へ留学し、経営学・金融学・教育学等を学ぶ。
アメリカにてマイケル・ジョーダンのバスケット教室から門前払いを受け続けるも熱意でオファー19回目にして夢を実現。そこからマイケル・ジョーダンの紹介で日本でNIKEの「エアマックス現象」を起こす。国際ビジネスホールディングスグループなど、7団体の理事ならび理事長を務め、スポーツで培った粘り強い姿勢とビジネスセンスで実業と社会貢献事業を成功に導く。親のいない子どもにランドセルを届けるタイガーマスク運動ランドセル基金を28年間継続中。

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