本記事は、中谷 昌文氏の著書『マイケルジョーダン成功の法則』(自由国民社)の中から一部を抜粋・編集しています。

Reflective cancer patient in solitary contemplation amidst natures comforting embrace
(画像=fotogurmespb / stock.adobe.com)

ジョーダンを勝利へと導いた1日10分間のマインドフルネス瞑想

試合で集中力を高めるため日々瞑想を実践

現役時代のジョーダンは「1日40時間練習している」と形容されるほど練習に打ち込んでいましたが、ただ闇雲に練習を重ねてきたわけではありません。試合での集中力を高めるために、毎日10分間の「マインドフルネス瞑想」を続けていました。

マインドフルネスとは、「今この瞬間」の心や体を意識的に感じ、受け入れる状態のことです。ジョーダンはこの瞑想を日常に取り入れることで、集中力を鍛えるとともに、思考や感情、肉体的感覚など、あらゆる認知力を磨いていきました。

これによって、身の回りに起こるちょっとしたことにも気づくようになり、人間関係も良好になります。ジョーダンがチームメイトに対して豊かな愛情で接することができたのも、マインドフルネスの影響が大きかったのでしょう。世界最高峰のプレーヤーは、肉体だけでなく、マインド磨きにも熱心なのです。

ジョコビッチ選手もマインドフルネスを実践

マインドフルネス瞑想を実践しているトップアスリートは、ジョーダンだけではありません。テニス世界ランク1位に長く君臨しているノバク・ジョコビッチ選手も、マインドフルネス瞑想を積極的に取り入れています。ゴルフのタイガー・ウッズ選手や、サッカーの長友佑都選手も、マインドフルネス瞑想を実践しているとか。また、大相撲の琴奨菊関(現秀ノ山親方)は、取組前に行う「琴バウワー」で観客を沸かせましたが、あれはマインドフルネスの一環なのだそうです。

ビジネスの世界でも、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ、マイクロソフト創立者のビル・ゲイツが、マインドフルネス瞑想を取り入れていました。

私も毎晩寝る前に瞑想をしています。その日の自分自身を冷静に振り返ることで心が落ち着き、明日へのリセット効果もあるように感じています。スポーツの世界でも、ビジネスにおいても、毎日の瞑想は役立ちます。皆さんも実践してみてはいかがでしょうか。

マイケルジョーダン成功の法則
(画像=マイケルジョーダン成功の法則)

一瞬で緊張感が消える!?魔法の舌出し

なぜ試合中に舌が出ていたのか?

ジョーダンがプレー中に舌を出すのは、有名な話です。シュートをするとき、ドリブルをするとき、まず間違いなく舌が出ているのが、画像検索をするとわかると思います。舌を出しているジョーダンのグッズも作られているくらい、ファンにはおなじみになっています。

しかし、スポーツの最中に舌を出してプレーしていたら、相手と衝突したときなど、舌を噛んで大怪我をする危険だってありますよね。それだけでなく、「相手を挑発している」と捉えられても、仕方がありません。実際に、ジョーダンはコーチやバスケットボール協会から、舌出しをやめるよう何度も注意されたそうです。

しかし、ジョーダンは、「自然と出てしまうんだ」と、舌出しをやめることはありませんでした。なぜプレー中に舌を出すのか、ジョーダンは自分でもわからなかったようです。

緊張する場面でこっそり舌を出してみよう

実はこの舌を出すという行為は、パフォーマンスアップに非常に効果的だったのです。

緊張状態にあるときに、舌を出して上下左右に動かすと、筋肉がほぐれることが医学的に証明されています。しかも顔の筋肉だけでなく、全身の筋肉です。それにともない、精神を安定させ、心をリラックスさせる効果も認められています。ジョーダンは無意識のうちに、自分をリラックスさせていたのかもしれませんね。

これはアスリートに限った話ではなく、私たちの日常でも使える方法です。重要なプレゼンなど人前で緊張を強いられるときには、舌を出したり、動かしたりしてみるとよいでしょう。ただし、誰かに見られてはジョーダンのように注意されてしまいますので「こっそりと」やってみてくださいね。

マイケルジョーダン成功の法則
(画像=マイケルジョーダン成功の法則)
マイケルジョーダン成功の法則
中谷 昌文(なかたに・よしふみ)
1967年生まれ。広島県出身。8歳からバスケットボールを始め、広陵高校時代は弱いバスケ部をキャプテンとして部員の勧誘からトレーニングメニューまで奮闘し準優勝の成績をおさめる。国体選抜選手、全日本学生選抜選手として活躍しながら、指導実績は小中高大200校を越える。中学校教諭時代、教え子の死をきっかけに退職。アメリカ・イギリス・中国へ留学し、経営学・金融学・教育学等を学ぶ。
アメリカにてマイケル・ジョーダンのバスケット教室から門前払いを受け続けるも熱意でオファー19回目にして夢を実現。そこからマイケル・ジョーダンの紹介で日本でNIKEの「エアマックス現象」を起こす。国際ビジネスホールディングスグループなど、7団体の理事ならび理事長を務め、スポーツで培った粘り強い姿勢とビジネスセンスで実業と社会貢献事業を成功に導く。親のいない子どもにランドセルを届けるタイガーマスク運動ランドセル基金を28年間継続中。

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