世界経済の変調や地政学リスクが表面化するなかで、信越化学工業の「底力」が際立っています。

塩ビやシリコンウエハーなど産業の中核となる素材で世界トップシェアの製品を多く持ち、価格交渉力が収益を支えます。機動的かつ戦略的な生産拠点整備にも定評があり、それぞれの事業で生産性は競合他社を凌駕します。

世界の化学企業のなかで株式の時価総額はトップファイブのポジションを維持していますが、資本コストを意識した経営による一段の市場評価向上にも貪欲です。

2023年初めに逝去した金川千尋前会長を継いで同社を引っ張る斉藤恭彦社長にこれからの成長戦略を聞きます。

信越化学工業社長 斉藤恭彦氏 ―― トップに聞く(短縮版)

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