この記事は2023年11月13日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=kyo/stock.adobe.com)

2023年11月13日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落となり、ドルは全面高の展開で引けた。パウエルFRB議長の講演では「追加利上げをためらわない」との発言もあり、金利上昇、ドル買いの流れに拍車がかかった。

米ドル/円は151.60円付近まで上伸し、昨年の高値151.95円や年初来高値の151.74円がすぐそこに迫る。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円が昨年来高値を超え152円に乗ることで、多くの下で買ったドルを買う権利が消滅する可能性がある。

ドル買いの権利を購入する支払いを安くするために、RKO(リバース・ノックアウト)の条項をつけたからで、152(または断続的にその上の水準も)円に多く存在する。RKOがつけられた投資家や投機家は、すぐにドルが必要であればその上を買わないといけない。

昨年、130、140円といった節目で数多く発生した現象で、米ドル/円が上昇した時のかく乱要因になりかねない。一方で、政府・日銀だが、市場の急変動には円買い介入で対処してくるだろう。一定の水準や防衛ラインは存在しないが、いつ介入が入ってもおかしくない。

基本、円売り継続だが、細かいオペレーションが求められる。今週は米ドル/円で149.50~152.50円、ユーロ/米ドルで1.0600~1.0800ドル、ユーロ/円で159.50~163.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。