この記事は2023年12月12日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Lucky Ai / stock.adobe.com)

2023年12月12日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週7日(木)、植田日銀総裁が「年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる」という発言をした。これに対し海外勢が金融緩和縮小の動きを今月にでもやるのではないかという思惑を抱いた円買いをし、141.60円付近まで米ドル/円が下落した。

しかし、これはやり過ぎだったようで、昨日11日(月)には146.60円付近まで約5円戻した。これにより、下値はある程度固まったように思える。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは10日(日)に考えたのが142.25~147.50円だった。しかし昨日11日(月)に146円台まで戻したため、ダウンサイドを変更し、144.50~147.50円に修正したい。

148円付近には一目均衡表の雲下限、21日・90日移動平均線とトリプルレジスタンスがあり、そう簡単には抜けなさそうなので予想上値は147.50円に。戦略的には144円台ミドルでの買い場探しで考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。