この記事は2023年12月19日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Miha Creative/stock.adobe.com)

2023年12月19日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日19日(火)昼頃に日銀の政策金利発表があったが、現状維持だった。これを受けて米ドル/円は1円以上上昇し、143.78円付近の高値をつけた。

日足チャートを見ると先週14日(木)にローソク足が200日移動平均線を下回って140.91円付近の安値をつけたが、本日19日(火)13時現在、ローソク足の実体は200日移動平均線を上回った形となっている。

またFRBに関しては利上げは打ち止めで、来年は利下げになることはマーケットのコンセンサス。また日銀が来年3月4月辺りにゼロ金利解除などの動きを見せれば日米の金利差は縮小傾向となる。

米10年債利回りも5%台からかなり下がっており、4%も重くなっているのが現状のため、以前のようにドルを買っていれば儲かるという流れではなくなってしまった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは140.00~144.50円。戦略としては戻り売りから入りたい。

143円台後半から144円台ミドルにかけて売り場探しをして、140円後半~141円台があればしっかり利食う「売り回転」で臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。