エンジンオイルには国際的な仕様が複数存在し、それぞれのガイドラインを遵守して製造された製品には、製品情報に各規格が記載されています。数ある国際規格の中から今回は特に輸入車オーナーの方に関連深いものを解説します。

欧州の自動車メーカーは、エンジンのタイプごとに必要なオイルに関する詳細な仕様とガイドラインを定めています。

その仕様は国際規格で分類されていて、主要な規格にACEA、API、ILSACがあります。

加えて、カーメーカーが独自の要求を追加した「カーメーカー認証(承認)」があります。カーメーカー認証を取得しているエンジンオイルはエンジンのタイプごとに要求事項を満たしている、適合が裏付けされたオイルです。

メーカー認証はより高い品質性能を要求される
(画像=「Car Me」より引用)

ACEA(欧州自動車工業会)

ACEA(欧州自動車工業会)は、欧州を拠点とする主要自動車メーカー15社(日産が2024年1月より参入)を代表する組織でヨーロッパのオイルが満たすべき基準を定めています。

EUが新しい排出ガス規制を導入したり、新しいエンジンオイル技術が生まれるたびに、新しいオイル規格を発行しています。

アルファベットは対応するエンジンの種類、数字はオイルの仕様によって分類されています。一般車両にはA/B(ガソリン、ディーゼル車両)またはC(GPF/DPF対応、低汚染物質の省エネタイプ)が相当します。数字が大きいほど高い性能が求められますが、互換性が必ずしもあるわけではないため、例えばC4が推奨されている場合にC5仕様のオイルが適合するとは限りません。

API(米国石油協会)

API(米国石油協会)は、米国材料試験協会(ASTM)およびニューヨーク自動車技術会(SAE)と共同で作成された規格で、標準のエンジン試験に基づきエンジンオイルが満たすべき性能を定めています。

主に乗用車に適用されるガソリンエンジン用のクラス(S=サービスオイル)と、ディーゼルエンジン用のクラス(C=コマーシャルオイル)でカテゴリわけがされ、頭文字に続くアルファベットが後になるほど、新しく、より高い性能が求められます。新しいオイルの仕様は、旧仕様を強化したものである場合もあれば、以前の仕様とは互換性がなく新しい仕様が旧式のものに取って代わる場合もあります。

ILSAC(国際潤滑油標準化認証委員会)

ILSAC(国際潤滑油標準化認証委員会)は、米国と日本の自動車メーカーを代表する組織です。

ILSACは1990年以来、省燃費エンジンオイルの仕様を発行しています。API規格に基づいたエンジン性能に加えるかたちで、燃費節減性能がアメリカの試験手順(SEQVI、SEQVIA、SEQVIB)によって数値化されます。つまりは、API規格に省燃費の項目が追加されたもの、という位置づけになります。

現在、粘度の低いSAE0W-XX、5W-XX、10W-XXのエンジンオイルがILSACに従って分類されています。

カーメーカー認証(承認)

アプルーバルとも呼ばれます。メルセデスベンツ、BMW、Audi、フォルクスワーゲンのカーメーカー認証はACEA規格をベースに独自の技術要件、社内試験、実地試験を追加で行っています。

ACEAなどの国際規格が自己認証であるのに対し、承認は上記の試験に合格した製品がカーメーカーから承認を受けます。

カーメーカー認証を取得しているエンジンオイルはそのエンジンに対してジャストフィットする処方箋のもと作られているということです。

カーメーカー認証を取得しているエンジンオイルなら安心
(画像=「Car Me」より引用)

エンジンごとに規格が定められており、カーメーカー認証はより高い品質性能が要求されている

複雑かつ情報が年々更新されるエンジンオイルの規格。適合するオイルを見つけ出すのは簡単ではありません。

しかし、国際規格にそのエンジン独自の要求事項が追加され、カーメーカーによって認証を受けたエンジンオイルを選べば、失敗することなくエンジンの性能を最大限に引き出せます。

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輸入車に適合するエンジンオイル
(画像=「Car Me」より引用)