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(画像=株式会社シーエスラボ)
林 雅俊(はやし まさとし)
株式会社シーエスラボ 代表取締役社長
1961年東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、株式会社オーラコスメティックスを経て、2004年7月28日に株式会社シーエスラボを創業。 以来、代表取締役社長として、トップを務める。
株式会社シーエスラボ
原料開発からパッケージデザインまで要望に合わせた化粧品開発・化粧品OEM・医薬部外品受託製造をおこなう。 「協創共栄の精神で、良い化粧品づくりを通じて人々の笑顔を創造し、広く社会に貢献する」という理念の下、「良い化粧品」を生産することを使命とする。
2020年8月に竣工した新工場では、働く人々・地域・環境にも配慮した設備を導入し、SDGsの実現にも積極的に取り組んでいる。

貴社のこれまでの事業変遷と組織拡大の沿革

当社は2004年7月に設立され、同年12月に化粧品製造工場が稼働を開始しました。最初は数名の作業員からスタートし、徐々に業務が拡大していきました。当初の工場は倉庫が少なかったため、翌年に物流センターとして倉庫を借り、その後、2007年に東京で営業を拡大し、現在の本社に移転しました。

当社では、人員を増やし、ラインを増やすことで拡大を進めてきました。そして、2012年には、より多くの量を生産できる長いラインが導入されました。また、小規模な化粧品業界にエントリーする企業向けに、小さな工場も立ち上げました。その後も2018年の利根川工場、2020年には館林工場に隣接する形で新工場を竣工、ラインの増設を続けてきました。

当社の事業スタイルは、化粧品の研究・処方開発を行い、お客様に提供するOEMスタイルです。2013年には、自社で開発した化粧品の効果測定を行うため、肌診断ルームを設立しました。これにより、自社でエビデンスを取得し、品質向上に努めています。

現在は、処方開発から製品提案まで一貫して行うスタイルで、多くの化粧品業界企業と同様に、お客様からのコンセプトを元に開発を進めています。開発するものがマーケットと全く外れていると、勝負にならないため、業界の視点も持ちながら事業を展開していくことを心がけています。これからも、事業を拡大し、さらなる成長を目指してまいります。

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これまでぶつかってきた組織課題

拠点が増え、営業、製造従業員も増えていく中で、離れている場所とコミュニケーションをとることが難しい点です。当初から、そして今でも、人員増加や拠点が分かれることによってコミュニケーションが難しくなっています。例えば、同じ工場でも倉庫部門や物流センターなどの部門が数百メートル離れているため、コミュニケーションがなかなか取れない状況です。

特にコロナ禍では、コミュニケーション不足が深刻となりました。以前は、社員が集まるイベントや食事会を開催していましたが、コロナの影響でこれらができなくなりました。リモートでの仕事は本社機能には適応できましたが、工場では物作りが必要であり、労働集約型のため苦しい部分がありました。

今後、コミュニケーション活性化のために、コロナ禍以前のような集まりや小集団での会合を復活させることを考えています。また、アワード制度を導入しており、各部門で候補者を選出し、投票で受賞者を決めることで、社員同士のつながりの強化に取り組んでいます。これらの取り組みを通して、コミュニケーション不足の解消や従業員一人一人が次回の受賞を目指すようになり、結果として社内の活性化につながっています。 この表彰制度は、お客様にも説明することがあり、コミュニケーションの一つとして活用されていて、社内外の活性化にも大いに貢献していると思います。

社長が考える、今の時代に必要な従業員への考え方

リアルなコミュニケーションが非常に重要だと考えています。メールなどの文字だけでリアルではないコミュニケーションの場合、温度感が伝わらず、コミュニケーション不足が生まれてしまう場合があるからです。致し方なく、リモートで行う場合でも、顔を見て話すことが大切です。 そこで、私は目線や声のトーンなど、些細なことにも注意を払い、誰に対しても同じような姿勢で接するように心掛けています。

また、組織が拡大していく中で、従業員の指示待ちになることが問題になることがあります。現状、上の層の人間の方が指示待ちになってしまうことがあり、若い人間やバリバリと働きたいと思っている人が動きづらくなることがあります。そこで、私はみんなにチャンスを与えて、どんどんチャレンジしてほしいと考えています。

そのため創業時から、正規・非正規を問わず全員と1on1で面談して、コミュニケーションを取り続けています。そのなかで教育や取り組む姿勢についても発信し続けていますし、これからさらに取り組んでいこうと考えています。

加えて当社は女性社員が多く占めているため、彼女たちが活躍しなければ会社は成り立たないというのが現実です。そのため家庭や仕事の両立などワークライフバランスがとれる会社として、女性の働き方に柔軟に寄り添っていきたいと考えています。

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従業員の価値(人的資本)向上に向けて取り組んでいることやこれから取り組もうと思っていること

現在取り組んでいることとしては、面談や外部の方とのコミュニケーションを通じて、従業員のスキルや知識を向上させる環境を提供しています。また、人事が主導して意識改革や研修、セミナーなども行っていますし、さらに、マネージメント層の研修も今後実施する予定です。

また、プロジェクト単位で様々な取り組みが進行中です。これは、部署を超えた多様な従業員が企画立案や実行者になり、独立心やチャレンジ精神を育てることが目的です。 例えば、大学生と連携して新たな商品開発に取り組んでいます。地域の特産品を使った化粧品を学生視点で考え、企業として実際に製品化するプロジェクトが進行中です。また、クラウドファンディングを活用して商品を作り上げる取り組みも行っています。

これらの取り組みは、従業員の成果として目に見えており、今後も意識的に取り組んでいく予定です。手を挙げて参加できる環境を増やし、投資が必要な部分にも取り組むことで、従業員の成長を促進していきたいと考えています。

一方、化粧品を作る工場では、決まったものを間違いなく、時間内に作るという制約があるため、チャレンジをすることがリスクになりがちです。

しかし、新しい取り組みが始まると、個人に強く響くこともあります。通常の業務に加えて、新しい取り組みにも注力できることが、魅力だと考えていますが、そのための取り組む時間を継続的に捻出するような組織風土形成も大切であると考えています。

今後の展望と従業員への期待について

私たちの経営理念は、「協創共栄の精神で、良い化粧品づくりを通じて人々の笑顔を創造し、広く社会に貢献する」です。化粧品作りを通じて、多くの女性が笑顔になることで、世の中が明るくなると考えています。お母さんがニコニコしている方がいいし、彼女が明るい方がもちろんいいですよね。だから、広く言えば女性がどれだけ笑顔でいられるかが、世の中の平和につながると思っています。

そんな笑顔になれるような切り口であれば、化粧品業界に限らず、飲食業界でもいいと思っています。地域に根ざした素晴らしいお店があり、そこで地元の農家の人たちを助けるようなビジネスが成り立つのであれば、そういったことにも取り組んでいきたいと考えています。

私たちの従業員には、新しい事業やプロジェクトにどんどんチャレンジしてほしいと思っています。まずは小さく始めて、協力しあい、輪がどんどん広がっていくような環境を作りたいと考えています。

氏名
林 雅俊(はやし まさとし)
会社名
株式会社シーエスラボ
役職
代表取締役社長