この記事は2024年2月20日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=WS Studio 1985/stock.adobe.com)

2024年2月20日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円日足チャートを見ると、下値が堅い形になっていることがわかる。21日移動平均線がどんどん上がってきて、148円ミドルに位置しており、9日移動平均線はさらに上がっており、150円台へ押し上げて行くような形状となっている。

ちなみに90日・200日移動平均線や一目均衡表の雲などもはるか下にある状態だ。移動平均線を順番に見た場合、9日、21日、90日、200日と日数の短い順に並んでおり、非常に順行して上がっていきそうな形であることが見て取れる。

なお、本邦輸入企業の買い遅れ感はまだありそうで、本邦輸出企業は順調に売れている中、輸入企業は1月頭からここまで上がってくるとは誰も思っていなかったことから輸入企業の手当買いが遅れた感じがする。

また新NISAについてだが、新たな情報によると考えていたよりも単月での流入額が大きく、外もの(外国の株や債権)に行く金額が大きいようで、そうするとeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)もみな外株に流れるため、毎月の購入が6000億円や、計算方法によっては1兆円になるかもしれない。

となると金額的にも大きいので米ドル/円の底固め要因となりうる。個人投資家の外ものに向かう圧力が思ったより強いようだ。ファンダメンタル的にも大きく下がる感じはしない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週はもみあいつつ昨年11月の高値である151.91円を狙いに行く週となりそうだ。

今週の米ドル/円予想レンジは、148.00~151.50円だが、この予想上値を抜けたら、151.91円を目指すと考えている。押し目があればしっかり買っていきたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。