この記事は2024年3月13日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Thanadon88/stock.adobe.com)

2024年3月13日(水)の午後12時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米CPIの結果は前年同月比で結果:+3.2%(予想:+3.1%)、コア指数は結果:+3.8%(予想:+3.7%)と両指数とも予想を上振れた。しかし、米ドル/円は発表直後こそ148円を超えて上昇するも、その後は乱高下を繰り返し、結局方向感は出なかった。

米CPIは予想以上の伸びとなったものの、FRBがスタンスを変えるほどでもないというのがマーケットの判断なのだろう。実際FedWacthを見ても6月からの利下げがメインシナリオなことに変化は見られない。

米CPIを通過し、次は来週の日銀がターゲットとなるが、まずは本日13日(水)に春闘の大手企業の集中回答があり、今週15日(金)には第1回の回答集計で平均賃上げ率が発表される。春闘や日銀関連のヘッドライン相場が続くことになるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

来週19日(火)の日銀政策金利決定会合に向けたトレードになるだろう。マイナス金利の解除については3月がメインで、仮に今回なかったとしても4月までには解除される見込みでマーケットもほぼ織り込んでいる。

ただ、十分に織り込んでいるとはいえ、日銀を通過するまではどうしても上値が重くなるので上を攻めていくよりは、戻りを探すというイメージで考えている。いずれにせよ、各社報道機関のリーク合戦が続いており、ヘッドラインに付いて行けるよう準備しておきたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。