本記事は、藏本 猛Jr氏の著書『資産を速く・大きく増やせる ラーメン店投資の極意』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋・編集しています。

ラーメン,投資
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ラーメン店投資の仕組み

ラーメン店投資といっても、どうしてもラーメン店の店長として切り盛りしてしまうイメージを浮かべてしまう人がいます。あくまで投資ですので、厨房に立つのではなくオーナーになるのだということを、あらためて理解していただきたいと思います。

ここでは、ラーメン店投資のビジネスモデルについて解説します(図2–1)。

『ラーメン店投資の極意』より引用
(画像=『ラーメン店投資の極意』より引用)

まず、投資家さんはお店の開店資金と運用資金を出資します。開店資金とは、物件取得費(不動産の賃貸契約)や、内装・外装工事費、厨房設備費のことで、運用資金とは、資金繰りの費用や、広告宣伝費、スタッフの人件費、食材・備品の仕入費といった、開店後3カ月程度の万が一のときのための準備金のことです。開店当初の運転資金というイメージです。

投資金額は、物件の価格やどんなお店にするかによって変わってきますが、おおよそ500万〜1000万円程度を見ておくとよいでしょう。

立地選びから店舗デザイン、店長およびスタッフ募集、宣伝広告やホームページ開設などについては、出資者であるオーナーさんに主体的に関わっていただくのですが、マーケティング調査やこれまでの経験・実績をもとにプロデューサーである私が適宜アドバイスをしながら進めていきます。また、店長やスタッフへの初期指導は私が主導で行います。

開業支援金(コンサルティング料含む)には、物件選定のための現地視察の経費や、スープ・麺の開発費、工事業者・厨房設備業者との打ち合わせ費用、食材メーカーとの使用食材・価格の打ち合わせ、店舗の工事中の視察・工事の完了の視察チェック・オープン2日間のオープニングサポート費用が含まれています。

お店のコンセプトは一緒に決めていきますので、立地・顧客層に合わせたお店づくり、メニューづくりが可能です(私に丸投げしていただくことも可能です)

スープ・麺のメーカーには、食材保証金を預けます。食材保証金は取引を終了したときに問題がなければ返金されますが、メーカーへの支払いが滞ったときには、ここから代金が引かれます。

お店の運営が始まったら、スープと麺などを私が指定するメーカーから仕入れていただきます。このとき、仕入れた金額に応じて、メーカーから私にバックマージンが支払われます。お店の開店後は、これが私の主な収入となるため、投資家さんからは最初の開業支援金以外はいただきません。

儲かるラーメン店は立地で8割決まる

ラーメン投資で最も重要なのは立地条件です。ラーメン店の売り上げは座席数や味、品揃え、スタッフの接客姿勢など、さまざまな要因の影響を受けますが、最も売り上げを左右するのは立地です。

飲食店に有利な立地というと、多くの人は駅前や繁華街、ショッピングモール内などを思い浮かべると思いますが、実はこれらの立地では競争が激しく、家賃などの経費も大きくなるため、必ずしも良い立地であるとはいえません。

むしろ、周辺に競合となる飲食店がない寂しい所のほうが儲けやすい場合が多いのです。そのような立地条件を私は「空白地帯」と呼んでいます。駅に近い必要もありません。都市部である必要もありません。むしろ郊外や地方に「空白地帯」が多いのです。

これはラーメン店の特徴ですが、何もない田舎にぽつんとフレンチやイタリアンのお店があっても少し警戒してしまいます。しかし、ラーメン店ですと、気軽に入れます。

そして駅もないような「空白地帯」では、車で来られるお客様がターゲットになりますから、駐車場は必須となります。また、必ずしも車線数の多い幹線道路沿いである必要はありません。交通量が多ければ、ローカルな細い道沿いでも構わないのです。

ですから、たまたま「自分が所有している土地や建物を活用したい」と相談に来られたときには慎重になります。せっかく持っている土地だから活用したいという気持ちは分かりますが、ラーメン店の立地条件としてふさわしくない場合は、あえて他の土地を借りることをお勧めする場合もあります。儲からない場所にお店を構えても、投資の回収が難しくなるためです。

幸い、ラーメン店投資の相談に来られる方のほとんどは、土地を決めていない状態で来られますので、儲かる土地を探すところからお任せいただけるケースがほとんどです。そして、そのほうが、投資は成功しやすくなります。

私のもとには不動産会社やサブリース(転貸)会社、あるいはショッピングモールの運営会社から、土地や空き物件、空きテナントの情報が集まってきます。これは、〝藏本に利用させると儲かる”と信頼していただいているためです。特に居抜き物件は投資額を抑えることができますので、とても貴重な情報となります。

ですから、投資家さんが気軽に様子を見に行ける距離や日頃の行動範囲の中で、立地条件の良い土地や空き物件を探すことができます。

ただ、ショッピングモールの場合は注意が必要です。レストランコーナーの場合でもフードコートの場合でも、お店の営業時間がショッピングモールの営業時間の制約を受けてしまうためです。

特にラーメンは夜遅い時間帯に食べたくなるお客様も多いので、午後9時や10時に閉めなければならないショッピングモールでは、それでも儲かるかどうかを判断する必要があります。

一方、ショッピングモールは集客力があります。ラーメン店が独自に集客しなくても、たくさんのお客様を集めてくれる点では心強いものがあります。また、ショッピングモール側でラーメン店同士がバッティングしないように配慮してくれているかどうかの確認も必要です。あえて競合店を並ばせて競わせる可能性もないとはいえません。

したがって、ショッピングモールの場合はメリットとデメリットを比較し、メリットが上回っていれば出店を決めます。

先ほど投資家さん、つまりオーナーさんが気軽に様子を見に行ける所とお伝えしましたが、これは重要です。私はオーナーさんに、「お店が営業を始めたら、できれば3日に一度、あるいは少なくとも週に一度はお店に顔を出してください」とお願いしています。

そのため、お店の場所がオーナーさんの生活圏から極端に離れた所ではよくないと考えています。離れていると、顔を出すことがだんだん億劫になってしまうためです。できれば、通勤途上など、普段から立ち寄りやすい場所がいいでしょう。

オーナーさんが顔を出さなくなると、店長やスタッフも緊張感がなくなってきますし、そのうち、売り上げもあまり気にしないようになってしまいます。また、セキュリティーの面からも、現金の回収などはスタッフに任せきりにしないように注意すべきです。

実際の切り盛りは店長に任せるにしても、オーナーさんがこまめに様子を見に来ているということがなくなると、お店がだらしなくなっていく場合がありますので、注意したいところです。

ラーメン店投資の極意
藏本 猛Jr
ラーメンプロデューサー
一般社団法人国際ラーメン協会 代表

1969年神奈川県生まれ。
1996年、27歳で父親が経営するゴルフ場の社長に就任。200億円の負債を抱えるも、多くの人に助けられ帳消しにし、10年間の社長生活を終える。
その後、ゴルフ場で人気だった「ラーメン」に着目。ラーメン店の開業を目指し、スープや麺の研究を始め、メーカーからの製品化を果たす。
2010年に東京で開業。その後、直営店を15店舗まで拡大した後、全店舗を無償で譲渡。
2014年にラーメンプロデューサーとして活動を開始。現在、月100件以上の依頼が殺到し、プロデュース実績は450店以上。
2019年に一般社団法人国際ラーメン協会を設立。日本のラーメン文化を海外に発信、海外出店のサポート活動を行う。
2020~2022年のコロナ禍においても50店舗以上の出店をサポートし、フランチャイズ化に成功したお店も多数輩出。出店場所の設定からオープンまでをワンストップでサポートするほか、海外出店のサポートも行う。

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