本記事は、山﨑 拓巳氏の著書『やる気のスイッチ』(サンクチュアリ出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
「現実の歪み」を直す3つの言葉。
アファメーション。
なりたい自分になるための、おまじない。
声に出してみるだけで、自分の心に「素敵な傾向」を与えてくれる言葉があります。
一番おすすめなのは、
「すべてはうまくいっている」
という言葉。
いいことが起きるとハッピーになり、悪いことが起きるとがっかりする。
こういう反応をするということは、「自分の外側にある出来事」に主導権を握られているということです。
目の前で起きた出来事に心を惑わされないために、悪いことが起きてめげそうなときは、すかさず「すべてはうまくいっている」とつぶやきましょう。
すると、「わざわざこういうつらい出来事が起きることによって、後のハッピーエンドへの展開につながっていくんだな」ということに気づくことができ、同時に心のスクリーンに映る風景がぱっと明るくなり、解決する扉が見えてくるはずです。
次におすすめするのは、
「凄いことはアッサリ起きる」
という言葉。
(凄い成果を出すためには、相当な努力や苦労が必要だ)
そう思い込んでいるうちは、もし目の前にツルツルとうまくいくチャンスがあったとしても、きっと気づかないし、目に入らないようです。
でも「凄いことはアッサリ起きる」とつぶやくことによって、急に今まで見えてこなかった、いい方法を見つけることができたりします。
チャンスというものは、「受け入れる準備ができた瞬間」から集まってくるようにできています。
つまり、ずっとやりたかったことや欲しかったもの、というのは、案外まわりが驚くほど簡単に実現したり、手に入ったりするようなものなのです。
最後におすすめするのは
「私は光を選択する」
という言葉。
光が濃ければ、それだけ影も濃くなります。
物事には光と影があります。
だけど人は明るいことよりも、暗いことを信じやすい。
だからイライラしたり、怒ったりしているときは、さらにイライラしたり、怒りたくなるようなことを引き寄せてしまいます(心のどこかでその状態を喜んでいるようなふしもあります)。
でもハッピーな状態じゃないと、ハッピーな出来事は引いてこれません。
だから私は「自分の人生はハッピーで、面白いことばかりだ」と思いたい。
その気持ちがブレそうなとき、「私は光を選択する」とつぶやくことにしています。
それだけで、物事の光の部分にフォーカスすることができるから。
そして、心の穏やかさに触れることができるから。
もう解決した気持ちで話す。
溺れる人を助けようとして、自分も溺れてしまうことがあります。
救助には、技術が必要です。
人から相談を持ちかけられると、頼られているようで、つい嬉しくなるときがあります。
でもいきなり悩んでいる人の気持ちに、のめりこまない方がいいでしょう。
あいて「困ってるんです」
あなた「こうしたらいいんじゃないかな。あとこうこうこうしたらいいよ」
あいて「あーそうですよね……(流される)」
あなた「(え? いま答えを言ったのに!)」
悩んでいる人は、自分がどちらに向いているかわかっていないから、解決法を受け入れることができない。
本当に知りたがっていることは方法ではなく、出口なのです。
だからまずは出口を見定めた方がいいでしょう。
その悩み事が解決されたときに、相手が一体どんな気分になるかを想像し、その気分でまず自分の心を満たす(つい微笑むか、穏やかな気持ちになるでしょう)。
その上で、自分が思っていることを伝えてみます。
解決法じゃなくて、別に世間話だっていい。
伝えるべきなのは、解決法よりも「解決したときの心の波長」なのです。
あいて「こうこうこうで、困っていて……」
あなた「そうか!でも君なら楽勝でしょ♪あ!ところで、この間の話、うまくいったらしいじゃん!」
あいて「ハイッ!よかったですー!」
下がり気味だった状態からポンと抜ける。
そうすると相手は、みずから解決法を見つけるか、アドバイスを受け入れてくれるはず。
経営者としてニューヨークにラーメン店「タクメン」「タクサンド」を出店したり、アーティストとして国内外に絵画、Tシャツ、バッグを出展したり、映画出演を果たすなど多方面で活躍中。
主な著作に『なぜか感じがいい人のかわいい言い方』『人生のプロジェクト』『気くばりのツボ』(サンクチュアリ出版)、『さりげなく人を動かすスゴイ!話し方』(かんき出版)などがあり、著作累計部数は200万部を超える。