この記事は2024年5月14日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=skyhigh.ring/stock.adobe.com)

2024年5月14日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

イエレン米財務長官が3度目となる介入牽制発言を行った。3回も続けるということがそもそも異様だが、今回は「ファンダメンタルな変化を伴わない限り、介入は必ずしも機能するとは限らない」といった発言内容だった。つまり、介入に賛成できないということを暗に示しているのだろう。

それは事前に日本政府に伝えられているので、岸田首相が大急ぎで植田日銀総裁と会い、昨日13日(月)のJGBの買いオペ減額に繋がったものだと思われる。米国は2度目のFOMC直後の介入に対し、相当反発しているようだ。介入は禁止こそされていないものの、非常に強い制限がかかっており、次の介入には慎重にならざるを得ない。

明日15日(水)発表のCPIがポイントになるが、仮に悪い数字だった場合、それに乗っかって日銀がドル売り介入することもあるかと考えていたが、3度目の牽制を受けて、今となってはおそらくそれはもうないだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日米当局で実際にどういう話になっているかわからないので、ここからは介入水準を探るような動きにならざるを得ない。

ただ、米国からかなり頑強に介入に対する反対意思を示されているのであれば、米ドル/円は160円を超えていく展開になると考えている。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。