この記事は2024年5月21日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2024年5月21日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円の流れとしては、下値がだいぶ固まってきた感じだ。また、政府・当局のドル売り介入も153円や154円で入る感じではなくなってきているので、介入を気にせずドルを買える流れ。

ただ、158円というのが、前回上値を止められたポイントであり、もし上抜けすればすぐに160円が見えて来るので、当局ももしかしたら158円レベルでの介入というのは考えているかもしれない。

また米国に関しては、インフレ懸念の強さから利下げは遠のいている。昨日20日(月)もFRB高官が4~5人、インフレの沈静化が進まないため、慌てて金利を下げる状況ではないというスタンスを示したばかりだ。利下げ実施はさらに先になりそうだし、場合によっては利上げもあり得るという話も出てきている。

よって米長期金利は上がり、ドル買いに結びついたのだろう。そのため、レベル感でショートを振ることは避けたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、153.00~158.00円。

方針としてはドルの押し目買い。具体的には154円ミドルから155円台前半で押し目買いをして、156円ミドル~157円付近で利食いたい。

最初から158円を設定してしまうと、そこまで行かない場合、利食えないかもしれないので少し手前から利食い始めて、もし買いが強いようなら利食いのペースを遅くし、分割利食いしていくのがいいだろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。