この記事は2024年5月27日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年5月27日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨はポンド(+0.28%)のみだった。英国ではCPIが市場予想を上回り、7月4日(木)の解散総選挙が示され、利下げ開始時期の後退が現実となった。
円(-0.80%)は下落の第2位に位置する。G7財務相・中央銀行総裁会議開幕直前の会見で、米国のイエレン財務長官から4度目の介入けん制発言も飛び出し、円も下落の上位に位置する。週間では米ドル/円とクロス円が上昇している。
こうしたなかで、ユーロ/円が1999年の通貨統合後では初めて170円の大台に乗せて引け、一段高の様相を呈する。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日27日(月)は英米市場が祝日で休場、週明けは静かな動きと予想する。
米ドル/円の先週の値幅はわずかに1円69銭と材料難を反映する。こうした小動きの環境は低い金利の円やスイスフランを売り、より高い金利の通貨群を買うキャリートレードには追い風環境となる。
6月の日銀金融政策決定会合後に向け、今週は植田日銀総裁を筆頭に複数の審議委員の講演等が予定されている。追加利上げへの地ならし、タカ派の発言には注意したい。
ユーロ/円を筆頭に円売りは継続だろう。今週は米ドル/円で155.50~158.50円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.0950ドル、ユーロ/円で169.00~172.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。